En resumen
バングラデシュの首都ダッカで、バッテリー搭載の電動リキシャが普及し、運転手の収入向上に貢献している。しかし、安全性の問題や電力窃盗などの違法行為が横行しており、当局は規制強化の準備を進めている。
Resumen generado por IA
クラクションが鳴り響く街並みを小回りの利く「リキシャ」(三輪自転車タクシー)がするりと駆け抜ける。バングラデシュの首都ダッカでおなじみの光景だ。ダッカのリキシャといえば、模様をあしらった色鮮やかな車体が特徴で「リキシャとリキシャ・ペインティング」として国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産にも登録されている。
リキシャは日本の人力車が語源になったとされ、独立前の1930年代に定着したそうだ。「安くて便利」な移動手段として長年、市民から重宝されてきたが、近年は従来のペダル式のリキシャを改修し、バッテリーを搭載したリキシャが席巻しているという。街にどんな変化を及ぼしているのか。
「力は必要なく、客を乗せてスムーズに走行することができる」。ダッカを訪れた2026年2月、電動式リキシャの運転手カーンさん(19)は笑顔でこう語った。改修された後部にはバッテリーが積まれ、時速40キロまで加速できる。運転手の負担が減り、「革命的だ」と表現する人もいるという。
カーンさんは、1日に12時間ほど稼働し、1200タカ(約1500円)ほどを稼ぐ。月収は以前の建設関連の仕事の2倍になった。地方から働きにやって来た多くの若者が生計を立てる手段として同じ仕事を選んでいるという。
地元紙デーリースターによると、ダッカでは現在100万台以上の電動式リキシャが稼働していると推計され、従来型を上回る数だという。こうした中、安全上のリスクから「違法」なリキシャの取り締まりを求める声が高まっている。
バングラデシュ工科大・事故調査研究所のシーファン・ネワズ准教授によると、ペダル式のリキシャは車輪が細く構造上、高速走行に耐えられる設計にはなっていないとし、ブレーキ機能も脆弱(ぜいじゃく)だと指摘する。地元紙によると、安全面だけではなく、街には違法な充電スポットが増え「電力窃盗」も横行しているようだ。
当局は現在、規制や登録制度の導入に向けて準備を進めており、今後は取り締まりが強化されるとみられる。長年庶民から親しまれてきた一つの「文化」は、今後も良い形で受け継がれてほしいと感じている。【ニューデリー松本紫帆】






