L'essentiel
群馬県が配布を開始した「GUNMA PASSPORT」が、準備数1万部を1日で完売する異例の人気を集めている。日本のパスポートを模したデザインで、県内35市町村のスタンプラリー機能も搭載。知事が陳謝するほどの反響となった。
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「群馬県がもっと好きになる」をうたって、県が5月1日から交付した無料のパスポート型パンフレットが、異例の人気を集めた。準備した1万部はたった1日で「品切れ」となり、増刷に。「GUNMA PASSPORT(ぐんまパスポート)」はなぜ、これほど注目されたのか。
知事が陳謝する事態に
1日、配布場所となった群馬県庁11階は、朝から人々でごった返した。担当の県職員が手渡したのは、2170部に上った。
県庁だけにとどまらなかった。国会に近い県東京事務所では440部、大阪・北新地に臨む県大阪事務所でも95部を交付した。
入手するには、県の公式LINE(ライン)への事前申請が必要だが、この日午前0時にスタートすると申し込みが殺到。午後9時過ぎには1万件に達し、受け付けを終了するほどだった。
県の担当者は「想定外の反響でした」と驚く。山本一太知事も12日の定例記者会見で「ご希望の皆さん全員にお届けできなかったのは申し訳ない」と陳謝する事態となった。
日本国旅券をオマージュ
ぐんまパスポートとは、どんなものなのか。
県によると、B7判のカラーで、44ページ。深緑色の表紙には、県の地図とマスコット・ぐんまちゃんが金色で描かれている。
サンプルを借りて、実際に手にすると、日本のパスポートとほぼ同じ大きさだ。つや感のある表紙をめくると、県知事の名で、日本語と英語の次の表記がある。
<群馬県旅券の所持人を通路故障なく群馬県を旅行させ、かつ、同人に必要な情報を与えられるよう、関係の諸官に協力要請する>
パスポートの名が付くだけに、いかにも旅券らしい雰囲気が漂う。山本知事は交付に先立つ4月24日の定例会見で、「日本国旅券をオマージュした」と述べた。
パスポートをさらにめくると県の基本情報が並ぶ。県の人口や歴史、偉人のほか、ぐんま大使、温泉、上毛三山、食文化、上毛かるた。これといった目新しさはない。
後半になると、工夫が見られる。
県内すべての35市町村名が記され、証印(スタンプ)を押せる面が9ページにわたる。各市町村の道の駅などに置かれたオリジナルスタンプを押す「スタンプラリー」を楽しめる仕掛けだ。
知事会見に同席した県幹部は「単なる観光情報だけではなく、群馬と関わる入り口という形で設定した」と、パスポート型にした理由を説明した。
米国での「トップ外交」が出発点
取材を進めると、ぐんまパスポートの「起源」は米国にあることが分かった…







