L'essentiel
伝説のジャズ喫茶「DUG」元オーナーでジャズ写真家の中平穂積さん(享年88)の膨大な写真・映像フィルムをデジタル化するため、有志がクラウドファンディングを開始。マイルス・デイビスやジョン・コルトレーンらの貴重な作品を後世に残すのが目的。
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Pourquoi c'est important
伝説のジャズ喫茶「DUG」元オーナーでジャズ写真家の中平穂積さんが死去。彼の膨大な写真・映像フィルムのデジタル化が課題となっていた。
東京・新宿にある伝説のジャズ喫茶「DUG(ダグ)」の前オーナーで、2024年に死去した中平穂積さん(享年88)は、業界を代表するジャズフォトグラファーだった。
その膨大な写真と映像のフィルムをデジタルデータ化しようと、有志が23日、クラウドファンディング(CF)を始める。
対象は「ジャズの帝王」と称されるトランペッターのマイルス・デイビスらジャズの巨匠を映したフィルムが含まれる。
有志は「中平さんの偉大な功績を埋もれさせず、後世のジャズファンに残したい」と話している。
60年にわたりジャズの巨匠を撮影
中平さんは日本大芸術学部写真学科を卒業した翌年の1961年1月、初来日したジャズドラマー、アート・ブレイキーを撮影。ジャズフォトグラファーとしてのスタートを切った。
同年11月には、ジャズのレコードをコーヒー1杯でリクエストできるジャズ喫茶「DIG(ディグ)」を、新宿に開店(後に休業)した。その後、DUGもオープンした。
海外でも撮影し、ピアニストのビル・エバンスらを約60年にわたって写真や映像に収めてきた。
コルトレーンのカラーの演奏映像
特に貴重だと世界的に知られるのが、サックス奏者、ジョン・コルトレーンのカラーの演奏映像だ。
66年、米国の歴史ある「ニューポート・ジャズ・フェスティバル」で奏でる姿を、8ミリフィルムで10分間ほど撮影した。
コルトレーンが翌年に40歳の若さで亡くなったため、希少価値の高い映像となった。
さらに、中平さんはDUGに来店した客らに、巨匠と交流した際のエピソードを語った。その話を楽しみに店を訪れる人も少なくなかった。
膨大なネガやポジフィルム
CFを募るのは、中平さんの写真集や関連する書籍を出版した東京キララ社の社長、中村保夫さん(58)ら、中平さんと交流があった有志。
データ化は以前からの課題だった。コルトレーンのカラー映像など一部にとどまっていたデータ化を進めようと、22年から有志が手弁当で、ネガやポジフィルムの整理を始めた。
しかし、作品は膨大な数に上る。中平さんやDUGに関する著名人のインタビューを収録する計画も立てたが、資金を捻出できなかった。中平さんが死去したこともあり、作業は中断していた。
そうした中、DUGは、入居するビルの解体に伴い、今月27日に閉店することになった。この節目に合わせて、CFで資金を集めて作業を再開することにした。
中平さんの作品は「文化遺産」
集める資金の目標額は、9月末までに600万円。生前の中平さんへのインタビューを盛り込んだ映像作品も制作する予定だ。
寄せられた金額によって返礼があり、その中には、中平さんが店や自宅で飾った古い柱時計や蓄音機も含まれる。
中村さんは「中平さんのようにジャズだけを約60年撮り続けた人はいないと思う。そのフィルムなどはジャズ界の貴重な財産であり、文化遺産だ」と話している。
DUG閉店日に生配信イベント
DUGが閉店する27日夜は、有志が現オーナーで中平さんの長男・塁さんらに協力し、無観客の「The Last Session at DUG~中平穂積を偲(しの)び、歴史の幕を閉じる夜~」を企画している。
その日は営業を午後5時に終了。同8時ごろから、サックス奏者の菊地成孔(なるよし)さん、ジャズシンガー・ピアニストのグレース・マーヤさんらが演奏する。
遠方のファンも見られるよう有料で生配信し、後日の視聴もできるようにする。【遠藤和行】
À surveiller
Perspective IA — des possibilités, pas des certitudes
クラウドファンディングは目標額600万円を達成するだろう。
Probable · En quelques mois
中平さんの作品集や関連書籍の出版が加速するだろう。
Possible · En quelques mois
Questions ouvertes
- デジタル化されたフィルムはどのように公開・活用されるのか?
- クラウドファンディングの目標額は達成できるか?
- DUG閉店後、ジャズ文化の発信はどうなるのか?






