L'essentiel
武田薬品工業の新社長にジュリー・キム氏が就任。AIなどの先端技術を駆使し、薬の開発を迅速化・効率化する新事業モデルを構築し、注力分野での世界的なリーダーを目指す。初の女性社長として、グローバル本社を行き来しながら、新薬発売や外部からの技術取得も視野に入れ、中長期的な成長を目指す。
Résumé généré par IA
Pourquoi c'est important
武田薬品工業は1781年創業の国内製薬大手。ジュリー・キム氏は韓国生まれ米国育ちで、2019年のシャイアー買収を機に経営陣入り。血漿分画製剤事業や米国事業を率いた。
国内製薬最大手・武田薬品工業の社長にジュリー・キム氏(56)が就いた。人工知能(AI)などの先端技術をあらゆる業務に組み込んで、薬の開発を速く、効率的にできる新たな事業モデルを築くとし、「武田が注力する分野で世界をリードする存在になる」と抱負を語った。
キム氏は6月25日に東京都内で就任会見を開いたほか、朝日新聞の取材に答えた。
キム氏は韓国・ソウル生まれの米国・オハイオ州育ち。2019年に武田がアイルランド製薬大手シャイアーを買収したのを機に、武田の経営陣の一人となった。
武田が取り組む主要領域の一つ、「血漿(けっしょう)分画製剤」の事業を率いた後、米国事業を担当。25年1月にクリストフ・ウェバー氏の後任に選ばれ、約1年半の「引き継ぎプログラム」を経て、26年6月24日付で社長になった。社長交代は12年ぶり。
1781年に大阪で創業し、245年の歴史を持つ武田で初の女性社長だ。武田の拠点がある米ボストンと東京のグローバル本社を行き来しながら働く。日本語は勉強中で、株主総会と就任会見も一部の受け答えを日本語で行った。
キム氏は「武田が注力する領域で革新的な医薬品を出していく」と語る。その一例が、脳内のオレキシンという物質の働きを解明し、その仕組みを使った開発中の睡眠障害の薬で、「この領域ではグローバルリーダーをめざしている」という。
今後2~3年の方針についても説明。皮膚の病気「乾癬(かんせん)」や血液疾患「真性多血症」向けなど三つの新薬を1年以内に発売して今後の成長基盤をつくり、収益力や財務基盤を強化するとした。この三つの新薬のほかにも有望な開発品はあるとしつつも、中長期的に高成長を続けていくには、「(新薬候補の)補強が必要だ」と述べた。自前にこだわらず、薬の種を外部から取得することを含めて必要な技術を取り入れていく考えを示した。
武田の26年3月期(国際会計基準)の連結売上高は、前期比で微減となった。営業利益は大幅に落ち込んだ。27年3月期は、売上高、営業利益ともに回復を見込んでいる。
À surveiller
Perspective IA — des possibilités, pas des certitudes
今後2~3年で3つの新薬を発売し、成長基盤を確立する。
Probable · En quelques mois
中長期的な成長のため、新薬候補の補強(外部取得含む)を進める。
Probable · Moyen terme
Questions ouvertes
- 具体的な外部からの技術取得戦略は?
- 新薬開発のパイプラインの詳細は?






