
ルビオ米国務長官、イランとの協議にホルムズ海峡開放を前提条件と強調
米国務長官ルビオ氏は、イランとの協議にはホルムズ海峡の開放が前提条件だと強調。一方、イラン革命防衛隊はバーレーンにある米第5艦隊司令部などを標的にしたと報じられた。

米国務長官ルビオ氏は、イランとの協議にはホルムズ海峡の開放が前提条件だと強調。一方、イラン革命防衛隊はバーレーンにある米第5艦隊司令部などを標的にしたと報じられた。

米国のルビオ国務長官は2日、イランとの協議の前提条件としてホルムズ海峡の開放を強調した。これに対し、イラン革命防衛隊がバーレーンにある米第5艦隊司令部などを標的とする動きを見せている。

米国のルビオ国務長官は、サッカーW杯に出場するイラン代表団について、革命防衛隊関係者の入国を防ぐため、引き続き監視する考えを示した。

アメリカとイランの戦闘終結に向けた協議に進展が見られない中、イランの革命防衛隊はホルムズ海峡の作戦上の境界を大幅に拡大したなどとして強気な姿勢を崩していません。一方、アメリカのトランプ大統領はイランから譲歩を引き出すため軍事行動を検討しているとも伝えられていて、緊張した状態が続いています。

イランの体制をめぐり、アメリカのトランプ大統領が「深刻な分裂状態にある」と主張していることについて、専門家はどう分析しているのでしょうか?イラン情勢に詳しい日本エネルギー経済研究所・中東研究センターの遠藤健太郎主任研究員は「ペゼシュキアン大統領やアラグチ外相をはじめとする政府側と、革命防衛隊を中心とする軍部の間で、ある種の対立や不和が生じているというのは、おそらく正しい見方だ」と指摘しました。

アメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズは23日、イランの高官など関係者20人余りへのインタビューをもとに、イランでは現在、最高指導者モジタバ・ハメネイ師が革命防衛隊に意思決定を委ねているなどと報じました。

アメリカのトランプ大統領がイランとの停戦を延長すると明らかにする中、ホルムズ海峡をめぐって、イランの革命防衛隊は船舶2隻を拿捕(だほ)したことを明らかにしました。イランが船舶を拿捕するのはアメリカとイスラエルによる軍事作戦が始まって以降初めてとみられ、緊張が高まる中、今後戦闘の終結に向けた協議が実現するのかどうかが焦点です。

イランの革命防衛隊とつながりのあるタスニム通信は18日、当局への取材に基づく情報として「トランプ大統領によるイランへの海上封鎖の発表や、交渉におけるアメリカの過度な要求のため、イランは、現時点では次回の協議の開催に同意していない」と伝えました。そのうえで「アメリカが過度な要求をやめることが、交渉を継続するための条件だ。イランは無意味な交渉に時間を費やすつもりはない」として、イラン側の考えは仲介国パキスタンを通じ、アメリカ側に伝えられたとしています。

イランのアラグチ外相が17日、ホルムズ海峡の開放をSNSで発表したことをめぐり、革命防衛隊とつながりのあるタスニム通信は「必要な説明もなく投稿され、航行の条件や詳細があいまいになり、批判を招いている」と指摘しました。

ホルムズ海峡をめぐり、イランの革命防衛隊の元司令官はNHKのインタビューに対し「アメリカが脅しを続けるかぎり、封鎖される」などと述べ、海峡の封鎖を通じてアメリカに圧力をかけ続けることが可能だとの認識を示しました。