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Geri北朝鮮で宣伝される「高麗王族の族譜」の真偽と金主席の思惑
北朝鮮で宣伝される「高麗王族の族譜」の真偽と金主席の思惑
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毎日新聞15.06.2026Dünya3 dk okumaJapan

北朝鮮で宣伝される「高麗王族の族譜」の真偽と金主席の思惑

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北朝鮮では封建時代の悪習として族譜所持が禁じられているが、金日成主席は高麗王族の族譜を特別扱いし、自らの統一政策の正統性を強調するために利用した。孫の金正恩総書記は統一政策を放棄したが、族譜の写真は今も宣伝に利用されている。

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北朝鮮では王朝時代の伝統である族譜の所持が禁止されているが、金日成主席は高麗王族の族譜を特別扱いし、自らの統一政策の正統性を強調するために利用した。

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朝鮮半島では王朝時代から多くの一族が「族譜(ぞくふ)」と呼ばれる家系図を作ってきた。韓国ではその伝統が残り「自宅に族譜がある」との話はよく耳にする。だが社会主義を掲げる北朝鮮では事情が異なる。

「金日成(キムイルソン)主席の時代に族譜の所持が禁止され、当局に提出したと祖父から聞いた」。韓国に住む脱北者の男性(46)はそう明かす。「韓国族譜博物館」の沈民皓(シムミンホ)学芸員(47)も「北朝鮮では『封建時代の悪習』との理由で族譜は禁じられた」と解説する。

だが北朝鮮メディアは、ある族譜だけは特別扱いし、宣伝してきた。それはこんな物語だ。

1992年秋のこと。北朝鮮南西部・開城(ケソン)の朝鮮労働党支部を一人の老人が訪ね、責任者にこう話したという。「私は高麗の始祖・王建の子孫だ。代々受け継がれてきた族譜と王の玉璽(ぎょくじ)が自宅にある」

王建は918年に高麗王朝を打ち立て首都を開城に置いた。だが高麗は1392年、李成桂に滅ぼされる。李成桂は朝鮮王朝の創始者となった。

開城市党支部を訪れた老人はこんな言い伝えを語った。「高麗の王の一族は大半が(李成桂の軍勢に)虐殺された。だがある子孫が族譜と王の玉璽を手に、奇跡的に開城から脱出し、山の奥深くに身を潜めた」。それが老人の先祖というわけだ。

しかし族譜を禁じる当局に明かせば没収されるかもしれない。なぜリスクを冒して申し出たのか。老人は、金主席が開城にある荒れ果てた王建の墓の再建を指示したと聞いて感激したからだと述べた。

族譜や玉璽を見た金主席は「高麗が最初の統一国家であるため、私は統一された国の名を『高麗民主連邦共和国』にすると提起した」と述べ、大切に保管するよう指示した。朝鮮半島を初めて統一したのは、今の韓国側に首都を置いた新羅王朝(紀元前57年~935年)というのが通説だ。金主席が高麗を最初だと述べたのは、南北統一の正統性が自らにあると強調するためだろう。高麗王の族譜は正統性を補完するうってつけの材料だったのかもしれない。

孫の金正恩(キムジョンウン)総書記は、金主席が悲願とした統一政策を放棄し、憲法から関連条文を削除した。だが朝鮮労働党の関係団体のホームページには今も、高麗王族の族譜だとする写真がアップされている。老人の証言も含め、にわかには信じがたい話である。【ソウル福岡静哉】

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  • 族譜や玉璽の真偽は?
  • 北朝鮮メディアはなぜ今も族譜を宣伝するのか?

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