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司法書士が落語家として活躍、遺言相続を分かりやすく解説
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司法書士が落語家として活躍、遺言相続を分かりやすく解説

L'essentiel

司法書士の石川登三男さんが、落語家「石亭いんこ」として活動。自身の体験や日常を基にした「私落語」で、遺言相続の手続きや流れを分かりやすく解説し、各地で好評を得ている。

Résumé généré par IA

Pourquoi c'est important

司法書士の石川登三男さんは、かつて落語家・立川志の輔さんのマネジャーを務めた後、故郷の名古屋に戻り司法書士として開業。落語教室に通う中で、専門知識を落語で分かりやすく伝える「私落語」を考案した。

Taille de police

今年2月、愛知県岡崎市。

公共施設のホールに設けられた高座に、羽織姿の男性が上がる。

「こうして高座に上がるようになって、今年で11年目でございます」「きょう聴いていただくお話は、7年前からやっております」

集まった約50人が聴き入る。

演目は「はしぶくろ」。

「これは、私が実際に体験したお話でございます」

男性は、弟子入りして厳しい修業を重ねたプロの落語家ではない。名古屋市南区に事務所をかまえる司法書士、石川登三男さん(57)。

しかし、ただの素人でもない。

東京の大学を出て、就職したのち、落語家・立川志の輔さんのマネジャーをつとめた。当時、志の輔さんは40歳前後。学生のころに何度も見た志の輔さんの落語を間近で見られて、「本当に幸せでした」という。

ただ、自らの祖父や父が亡くなったこともあり、ふるさと・名古屋に戻った。司法書士と行政書士の資格を取得し、1998年に開業した。

仕事上のつきあいが、落語と「再会」するきっかけになった。誘われて、名古屋を拠点に活動する雷門獅篭(しかご)さんによる落語教室に通うことに。もともと立川流の獅篭(現在は登龍亭獅篭)さんは、志の輔さんの元・弟弟子でもある。半年に1席ほどのペースで、古典落語を学んだ。大須演芸場(名古屋市中区)の貸席で、満員の客を前に噺(はな)す機会もあった。「立ち見の人もいて。感動でした」

「石亭(せきてい)いんこ」と名乗り、落語を習い始めて4年ほど。司法書士として、相続実務の解説書の執筆に声がかかり、自分で書いた自筆証書遺言を法務局に保管する遺言書保管制度に関する部分を担当した。しかし、専門書のかたい文章にすると一般には理解が難しい。わかりやすく伝えるには、落語で解説するのもいいのでは。箸袋に書かれた遺言が持ち込まれた実際の例をモチーフに、創作した。

自らの体験談や日常のできごとをもとに構成する「私落語」。獅篭さんにも「よくできた落語だ」と好評で、小さな集まりで披露するうち、県内外の司法書士会などからも、一般向けセミナーでの講師として声がかかるようになった。

この日が39回目の口演となった「はしぶくろ」は、遺言の手続きや流れを説明しやすい、という。

あらすじは――。

60代後半の女性が夫を亡くし、相続の相談にやってきた。

夫は若い頃、別の人と結婚して子どももいたが離婚。その後、この女性と再婚して、子どもを授かった。女性としては、夫が先に亡くなった場合、先妻との子どもが現れて相続の権利を主張されたら、自宅がどうなるのか、心配でたまらない。しかし、夫は「離婚したとき、ちゃんと財産をわけたから心配はいらない」と取り合わなかった。

ある昼下がり。テレビ番組で「遺言」が特集されていた。子ども同士の仲が悪い、離婚歴があって元の配偶者との間に子どもがいるなどの場合は「必ず遺言を書くこと」と強調していた。女性は一緒に番組を見ていた夫に遺言を書くよう改めて懇願した。夫は、昼食のおすしについていた箸袋の余白に「全財産を妻に相続させる」と書いた。「これでも役に立つのだろうか」と思いつつ、保管しておいた箸袋。さて、「遺言書」として有効なのか。

「封筒状になって箸を入れる…

Questions ouvertes

  • 箸袋の遺言の法的な有効性は?
  • 石川さんの今後の落語活動の展開は?

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This article was originally published by 朝日新聞.

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