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東京外国語大学の松永泰行教授は、イランが軍事力と外交力を駆使し、米国から歴史的な譲歩を引き出したと分析。米国がイランの国家主権を文書で認め、空爆を原則禁止することは、1979年の革命以来初となる。
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Why It Matters
イランは軍事力と外交力を組み合わせ、米国から歴史的な譲歩を引き出した。米国がイランの国家主権を文書で認め、空爆を原則禁止することは、1979年の革命以来初めてとなる。
◇譲歩引き出したイラン
米イラン合意・識者談話(1)
松永泰行・東京外国語大教授(国際政治)の話 イランは軍事力と外交力をうまくかみ合わせ、米国から歴史的な譲歩を引き出した。米国がイランの国家主権を正式に文書で認めれば、1979年のイラン・イスラム革命後初めて。米国が今後、原則としてイランを空爆できないことを意味する。
今回イランは、軍事的手段だけではイラン相手に目的を達成できないという意識を米国に植え付けた。さらに、合意の障害となっていたイスラエルを抑え付けなければ物事は進まないと自覚させることもできた。
イラン国内では宗教的イデオロギーが強い国会議員らが戦闘終結に猛反対していたが、精鋭軍事組織「革命防衛隊」は前向きだった。防衛隊は軍備に限りがあることを考慮し、余裕があるこの局面で米国から譲歩を引き出すのが得策だと判断した。
優先したのは、資産凍結と米国による海上封鎖の解除だ。凍結資産は空爆で受けた損害の再建に必要。海上封鎖で原油を中国に輸出できないのも苦しかった。
イラン指導部には課題も山積している。国内では自由がなく生活が苦しいと感じている層への説明責任を負う。国際的にも各国との関係正常化を進めなければならない。ただ、実行できる手腕を持った政治家は見当たらない。
Open Questions
- イラン指導部の国内説明責任
- 他国との関係正常化の具体策
- 実行可能な政治家の不在






