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仙台市の50代男性会社員が、警察官や検察官を名乗る人物に「警察手帳」や「勾留状」を見せられ、約100万円をだまし取られる特殊詐欺被害に遭った。男性は「冷静さが大切」と被害抑止を訴えている。県内では同様の詐欺が増加傾向にある。
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Why It Matters
警察官や検察官をかたり、事件への関与を匂わせることで被害者を動揺させ、送金を要求する特殊詐欺が多発している。被害者は冷静さを失い、自身の潔白を証明したい一心で犯人の指示に従ってしまう傾向がある。
「犯罪に関わっていると疑われ、焦ってしまった」「まさか自分が」。警官や検察官をかたった特殊詐欺の被害に遭った仙台市の50代男性会社員が、混乱した当時の心境を明かした。「新たな被害者が生まれてほしくない」と、被害抑止のためユーチューブ動画を作成する宮城県警のインタビューに応じた。
「警察手帳」見せられ…
4月のある日の午後3時ごろ。1人で自宅にいた男性の携帯電話に、着信があった。相手は大手電力会社のコールセンターを名乗り、「電気料金の未払いがある」と告げてきた。
男性が「身に覚えがない」と返すと、電話は警察官を名乗る男に転送され、「ある事件の家宅捜索であなたのキャッシュカードが見つかった」と言われた。そして、SNSのビデオ通話機能に誘導され、「警察手帳」を見せられた。男性は、焦りを覚えた。
さらに検察官を名乗る男が「勾留状」を見せてきた。「非公開捜査なので守秘義務がある」と男性をけん制した上で「犯人があなたを共犯者と自供した。あなたの口座に不正資金が含まれていないか調べる必要がある」などと架空の調査を名目に送金を要求。男性は「早く自分の潔白を証明したい」と考え、指定の口座に現金約100万円を送金した。最初の着信から約6時間後のことだった。
振り込んだ直後、不審に思った男性は警察に相談。「詐欺で間違いない」と言われた。
「冷静さが大切」
男性は、以前から警察など捜査機関をかたり金銭をだまし取る「ニセ警察詐欺」を知っていたという。「だまされた自分への屈辱感と歯がゆさが混在する」とし、被害に遭わないためには、「冷静さが大切。詐欺被害を我が事として捉えてほしい」と話した。
宮城県警によると、県内のニセ警察詐欺は2026年1~5月、認知件数が前年同期比12件増の49件、被害額が同約2億314万円増の約3億5959万円。東北各県で多発し、被害の年齢層は若い人も含めて幅広いという。【岩田優希】
Open Questions
- 犯人グループの全容解明
- 被害金の回収可能性
- 同様の手口のさらなる発生防止策






