Quick Look
岩手県立大学講師の伊藤史人さんが、重度障害者が目の動きでゲームや芸術制作を楽しめるアプリ「EyeMoT」の開発で第60回吉川英治文化賞を受賞。伊藤さんは「インターネットとコンピューターがあれば、障害がなくなる」と語った。
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Why It Matters
岩手県立大講師の伊藤史人さんが、重度障害者が目の動きでゲームや芸術制作を楽しめるアプリ「EyeMoT」の開発で第60回吉川英治文化賞を受賞した。伊藤さんは2017年に肺がんステージ4と診断され、治療を続けながら活動している。アプリは各地の特別支援学校や病院などで利用されている。
岩手県立大講師の伊藤史人(ふみひと)さん(50)が今春、第60回吉川英治文化賞を受賞した。重度障害者が目の動きによってゲームや芸術作品作りを楽しめるアプリ「EyeMoT(アイモット)」の開発が評価された。伊藤さんは視線入力アプリの利用者たちと22日に県庁を訪れ、達増拓也知事から祝福された。
伊藤さんは東京都出身。岩手県花巻市出身の童話作家、宮沢賢治(1896~1933年)が好きで岩手大に進学し、一橋大や島根大の助教を歴任。風船割りゲームなど約30種類のアイモットを研究室のサイトで無償公開。各地の特別支援学校や病院、障害者施設などで使われている。
達増知事は「全国の医療的ケア児らに対する大きな支援であり、敬意を表し、お祝いしたい」とたたえ、アプリ利用者と風船割りゲームを楽しんだ。
同席した盛岡となん支援学校中学部3年の佐々木滉太さん(14)は、超低出生体重児で生まれ、知的障害や身体障害がある。アイモットで仲間とゲームをし、芸術作品を創作している。母親の晴美さん(49)は「子どもの可能性がさらに広がることを願っている」と話した。
難治性のてんかん発作がある三浦りんさん(23)=一関市=は、アイモットでデザインしたアクセサリーを販売している。母かおるさん(57)は「デザインした作品をほめてもらえるとうれしい。育てる希望になり、娘の人生を変えてくれた」と感謝する。
肺がんのステージ4と2017年に宣告され、治療しながら活動する伊藤さんは「インターネットとコンピューターがあれば、障害がなくなる。重い障害があっても目の動きで『分かっている』ことが客観視できる。今後は脳波や心拍も活用して、進化させていきたい」と語った。【山田英之】
What to Watch
AI outlook — possibilities, not facts
伊藤氏が脳波や心拍を活用したEyeMoTの次期バージョンを開発する
Likely · Medium term
Open Questions
- EyeMoTアプリの今後の具体的な進化計画は?
- 吉川英治文化賞の選考基準におけるEyeMoTの具体的な評価点は?
- 伊藤さんの今後の治療見通しは?






