米Sony Music Publishingと米Warner Chappell Musicを中心とする音楽出版社グループは、Anthropicとその共同創業者であるダリオ・アモデイCEOおよびベンジャミン・マン氏を著作権侵害で米カリフォルニア州北部地区連邦地裁に提訴した。訴状によると、マン氏は2021年6月に海賊版サイトLibGenからBitTorrentを使って500万冊以上の書籍をダウンロードし、2022年7月には従業員が別の海賊版サイトPiLiMiから200万冊以上を同様に取得した。これらの書籍には「Livin' On a Prayer」「September」「Hallelujah」などの歌詞や楽譜が含まれていた。原告は、Anthropicが学習データから著作権表示や作家名を意図的に除去し、Claudeが歌詞を逐語的に再現すると主張している。原告は陪審裁判を申し立て、故意の侵害について1作品当たり最大15万ドル、著作権管理情報の削除・改変について1件当たり最大2万5000ドルの法定損害賠償を求めており、認められれば賠償額は数十億ドル規模に達する可能性がある。Anthropicは昨年9月に作家らの集団訴訟で15億ドルを支払う和解に合意しており、今回の訴状はその和解額を「事業を続けるためのコスト」と見なしていると批判している。AnthropicはTechCrunchに対し、出版社側の主張には同意できず、法廷で全面的に争うとコメントした。
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Anthropicは昨年9月、作家らの集団訴訟で15億ドルを支払う和解に合意しており、今年7月に最終承認された。今回の訴訟は、音楽出版社側が新たな証拠に基づいて提起したもので、和解後の追加的な著作権侵害主張となる。
米Sony Music Publishing(ソニーグループ傘下の米音楽出版大手。日本の同名企業とは別法人)と米Warner Chappell Musicを中心とする音楽出版社グループは8月28日(現地時間)、米Anthropicと共同創業者のダリオ・アモデイCEO、ベンジャミン・マン氏を著作権侵害で米カリフォルニア州北部地区連邦地裁に提訴した。全48ページの訴状は、同社の行為を「史上最大かつ最も露骨な知的財産の窃盗の1つ」と表現している。
この訴訟は英Music Business Worldwide(MBW)が最初に報じたもので、同誌が訴状を公開した。
訴状によると、マン氏は2021年6月、海賊版サイトLibGenから500万冊以上の書籍を「BitTorrent」でダウンロードした。BitTorrentは、ファイルを細かく分割して利用者同士が直接やりとりするP2P型のファイル共有技術で、ダウンロード中の利用者が同時に他の利用者への配布側にもなるのが特徴。原告はこの仕組みを踏まえ、Anthropic側が複製権だけでなく頒布権も侵害したと主張している。
2022年7月には、同社の従業員が別の海賊版サイトPiLiMiから200万冊以上を同様に取得したという。これらの冊数は、作家らが起こした集団訴訟「Bartz対Anthropic」での裁判所の認定に基づくものだ。取得した書籍には「Livin' On a Prayer」「September」「Hallelujah」などの歌詞や楽譜を収録した曲集が含まれていたとしている。原告は、一連のダウンロードを指示・承認したとして、アモデイ氏とマン氏個人も責任を負うと主張している。
このほか、正規ライセンスを受けた歌詞サイトMusixMatchやLyricFindからのスクレイピング、中古書籍を購入してスキャン後に現物を廃棄する「destructive scanning」、Common Crawl、The Pile、Books3などのデータセットの利用も侵害に当たると訴えている。
著作権管理情報(CMI)についても、Anthropicが学習データの「クリーニング」工程で著作権表示や作家名を意図的に除去したと主張。フッターの著作権表示を残してしまう抽出ツール「jusText」を退け、確実に除去できる「Newspaper」を採用したとする社内のやり取りを引用している。
出力面では、「Claude」が歌詞を逐語的に再現すると指摘。先行訴訟を受けて導入されたガードレールについても、「単に再度プロンプトを入力するだけで容易に回避できる」としている。
原告は陪審裁判を申し立てており、故意の侵害について1作品当たり最大15万ドル、CMIの削除・改変について1件当たり最大2万5000ドルの法定損害賠償を請求。侵害複製物の廃棄と、Claudeの学習データの開示も求めている。訴状は対象を数万曲としており、認められれば賠償額は数十億ドル規模に達する可能性がある。
Anthropicは昨年9月、海賊版書籍を巡る作家らの集団訴訟で15億ドルを支払う和解に合意し、今年7月に最終承認された。訴状はこの和解額について、Anthropicが「事業を続けるためのコストと見なしているのは明らかだ」と批判している。
Anthropicは米TechCrunchに対し、「出版社側の主張には同意できず、法廷で全面的に争う」とコメントした。
AI outlook — possibilities, not facts
裁判所が原告の主張を一部認め、和解金とは別途の賠償金命令を出す
Possible · Within months
Anthropicが学習データの取得プロセスを見直し、著作権フリーまたはライセンス取得済みのデータへの依存度を高める
Likely · Within months
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