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琵琶湖南湖で在来魚の回復兆候が見られ、2021年の調査では08年には確認されなかった10種が生息。うち8種は自然回復の可能性。外来魚DNAも検出され、環境DNA分析の有効性が示された。
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Why It Matters
琵琶湖の南湖で在来魚の回復の兆しが見られ、外来魚のDNAも検出された。龍谷大学などの共同研究グループが発表した。
琵琶湖の南湖(琵琶湖大橋より南側)の在来魚に回復の兆し――。
龍谷大や滋賀県などの共同研究グループが2021年に実施した魚類の環境DNA分析と捕獲調査で、08年の捕獲調査では見られなかった10種類の存在が確認されたと発表した。
このうち8種類は水産放流の対象ではなく、自然に回復した可能性が示唆されるという。
一方、日本で未確認だった外来魚のDNAも検出され、環境DNA分析の有用性が示されたとしている。
龍谷大生物多様性科学研究センター、分析を手がける企業「日吉」、滋賀県水産試験場、同県立琵琶湖博物館のメンバーらのグループで、環境DNAは複数の生物種を同時に検出・特定できるメタバーコーディング(網羅的)分析を実施。
研究成果は日本魚類学会の英語学術誌「イクチオロジカル・リサーチ」で発表した。
捕獲は県水産試験場が実施し、08年は南湖の38地点で計6種類、21年は35地点で計18種類を確認。
21年の環境DNAは30地点で計40種類を検出し、同年の捕獲調査を大きく上回った。
うち31種類が在来魚だった。
このうち08年には見られなかった10種類は、在来種とみられるという。
研究グループは、これらの魚種が自然に回復した可能性が高いとみている。
水産放流の対象になっていない魚種が確認されたことは、琵琶湖の生態系が改善していることを示唆している。
しかし、外来魚のDNAも検出されたことから、引き続き外来魚対策が必要であることも示された。
環境DNA分析は、従来の捕獲調査よりも多くの魚種を検出できることが明らかになった。
これにより、琵琶湖の生物多様性をより正確に把握することが可能になる。
研究グループは、今後も環境DNA分析を活用し、琵琶湖の生態系のモニタリングを継続していく方針だ。
琵琶湖は日本最大の湖であり、その生態系の健全性は、淡水資源の利用や水質保全の観点からも極めて重要である。
今回の研究成果は、琵琶湖の環境保全に向けた取り組みに新たな知見をもたらすものとして期待される。
Open Questions
- 外来魚のDNA検出源は何か
- 自然回復した在来魚の具体的な生態は
- 今後の保全策はどうなるか






