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すかいらーくHDは、DXによる効率化とホスピタリティの両立を目指し、AIを「人の代替」ではなく「人の価値を引き出す道具」として活用する取り組みを進めている。AI推進チームリーダーの藤本祥恵氏は、現場が使えるDXの視点から、データ活用の課題解決とAI導入を推進し、コミュニティ賞を受賞した。
AI-generated summary
Why It Matters
すかいらーくHDは、店舗でのデジタル活用を進める一方で、スタッフと客の接機会減少によるホスピタリティの課題に直面していた。AI推進チームは、このジレンマに挑む。
客席にあるタブレットで料理の注文を済ませ、ネコ型ロボットが配膳、セルフレジやテーブル決済で会計を終える――。すかいらーくホールディングス(HD)の店舗では、デジタル活用が進んでいる。
しかし、効率や利便性が高まる半面、店舗スタッフと来店客が接する機会が減少していた。
「『誰にも会わずに帰ってきた』というお客さまのSNS投稿もありました。これを“便利”“楽”といったポジティブに考える人がいる一方で、寂しさを感じている人もいます。DXによる効率化が進む中で、当社ならではのホスピタリティをいかに発揮していくか、課題を感じていました」
そう話すのは、IT本部AI推進チーム リーダーの藤本祥恵氏。AI推進チームでは、店舗を含む社内でのAI活用を進めつつ、外食業が直面しがちなこのジレンマに挑んでいる。
同社のAI活用は、600人以上が生成AIの研修に参加し、本社社員の8割超が日常業務で生成AIを活用するまでに定着した。取り組みをけん引した藤本氏は、AIに挑戦し自分の選択肢を広げた女性を「ロールモデル」として表彰する「WOMAN AI AWARD 2026」(主催:Women AI Initiative Japan)にて、コミュニティ賞を受賞した。
効率化とホスピタリティの両立――。その難題に対し、同社はAIを「人の代替」ではなく「人の価値を引き出す道具」として活用し始めている。
「たった1行」のデータを探す日々 「現場が使えるDX」の視点
藤本氏は、新卒で同社に入社後、店舗での接客・調理からキャリアをスタートし、本部での採用や秘書業務を経て、DX推進に携わるように。1月にAI推進チームが発足し、社内でのAI活用を本格化させている。
DX推進に携わり始めた当初、藤本氏が直面したのは、現場に届くデータの「速度」と「粒度」の乖離(かいり)だった。
「当時はお店の成績や各種数字をPDFで各店に配信していました。店舗にオフィスツールを使えるPCがなかったからです。大きな課題は、前月の実績データが店舗に届くまでに半月近くかかっていたことでした。しかも、送られてくるのは全店網羅された巨大なPDF。店舗側からすれば、その中の『たった1行』だけが自店のデータでした」
届いたPDFから自店の数字を探し出すだけで多くの時間を費やしていた。「先月何が起きていたか」を振り返って対策を講じる頃には、すでに月の半分が過ぎており、具体的な改善アクションにつなげにくい状態だったという。
2019年にGoogle Workspaceが導入されたことをきっかけに、スプレッドシートやダッシュボードツールが店舗でも使用可能になった。現在も藤本氏は、ツールを駆使し、店舗オペレーションに負荷をかけず、現場が活用しやすい形でデータを配信する仕組みづくりに取り組んでいる。
店舗スタッフとして働いていた経験や、この時の「現場が本当に使えるものを届ける」という視点は、AI活用を進める上でも生かされている。
「誰にも会わずに帰る店」を変える AI接客の挑戦
Open Questions
- AIによるホスピタリティ向上の具体的な事例は?
- 現場スタッフのAI活用スキル向上策は?






