Quantum CEOが指摘するテープストレージの成長要因:コスト、エネルギー、サイバーレジリエンスの3つの圧力
Quick Look
Quantumのユーグ・メイラスCEOは、データ増加に加えてコスト、エネルギー、サイバーレジリエンスの圧力が高まっていると述べ、LTO-9の堅調な出荷とLTO-10の投入が第1四半期の伸びを支えたと説明。Coughlin Associatesのトム・コフリン社長はAIワークロードと従来型アーカイブの伸びがテープ需要を支えると指摘し、国際貿易環境の不確実性が解消されればテープ市場の強さが鮮明になると見込む。2026年の出荷容量は過去最高を更新すると予測されている。
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Why It Matters
テープストレージは長期データ保存においてコストと電力効率に優れるが、近年のクラウドストレージの普及により注目度が低下していた。しかし、データ増加とサイバーリスクの高まりにより、再評価の動きが見られる。
Quantumのトップが挙げるのは、コスト、エネルギー、サイバーレジリエンスの3つの圧力だ。サイバーレジリエンスとは、サイバー攻撃を受けることを前提に、データや事業を守り、迅速に復旧する能力を指す。
Quantumのユーグ・メイラスCEOは次のように述べた。
「かつてないデータの増加に加えて、コスト、エネルギー、サイバーレジリエンスを巡る圧力が業界全体で高まっている。組織がこの新しい現実に適応する中で、テープは予測可能な経済性と、大規模で堅牢な長期データ保持を提供する、現代のデータインフラの戦略的な構成要素と見なされつつある」(メイラス氏)
第1四半期の伸びを直接支えたのは、現行世代「LTO-9」媒体の堅調な出荷と、次世代規格「LTO-10」の投入と立ち上がりだ。2026年初めには非圧縮で40TBを記録できる新カートリッジが登場し、市場の関心を高めたという。LTOプログラムによると、LTO-10は非圧縮30TBと40TBの2つの容量を用意し、圧縮時は最大100TB、転送速度は毎秒400MBに達する。
ストレージ分野の調査会社Coughlin Associatesのトム・コフリン氏(社長)は「AIワークロードを支えるあらゆる種類のストレージの増強と、従来型のアーカイブワークロードの伸びに支えられ、テープは中核的かつ戦略的なストレージソリューションであり続けている」と指摘した。一方で同氏は、国際的な貿易環境の変化が企業の慎重な購買行動につながったと述べた。この不確実性が解消されればテープ市場の強さはより鮮明になるとの見方だ。データセンター建設で電力の確保が制約となる中、同氏は「あらゆるストレージ媒体の中で最も消費電力が少ない」テープを構成に組み込む動きが広がるとみている。
2026年は過去最高を更新するのか
LTOプログラムは今回の結果について、多くの顧客がテープインフラの拡張に取り組み、プライマリーストレージやセカンダリーストレージを補完する技術としてテープを位置付けていることを裏付けるものだとしている。テープはTB当たりのコストが低く、電力効率にも優れるとし、既存世代の利用者の更新と新規採用が重なることで、2026年の出荷容量は過去最高を更新すると予想した。
What to Watch
AI outlook — possibilities, not facts
2026年のテープストレージの出荷容量が過去最高を更新する
Likely · Within months
Open Questions
- LTO-10の実際の市場導入時期は具体的にいつか
- 国際貿易環境の不確実性が解消される目標時期はどの程度か
- テープストレージの導入を検討している企業の具体的な業種や規模はどの程度か





