ラクスル調査:中小企業の約半数が「仕組み」構築できず、成果に約6倍の差
ITツール導入の成否を分ける「仕組み化」の重要性を指摘
Hızlı Bakış
ラクスルが実施した調査によると、中小企業の約半数(48.0%)が経営において安定的な成果を生む「仕組み」を構築できていないことが判明した。仕組みの有無は事業成果に約6倍の差をもたらし、ITツールの活用度にも影響。経営者の7割以上が必要性を認識するも、設計支援の不足が課題と指摘されている。
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ラクスルはITツール導入において「仕組み化」の有無に着目しており、中小企業の経営者や幹部300人を対象に調査を実施した。この調査は、ITツールが既存の仕組みを自動化・効率化するものであり、仕組み自体を作る道具ではないという同社の見解に基づいている。
ラクスルがITツール導入において着目するのが「仕組み化」の有無だ。ITツールは既存の仕組みを自動化したり効率化したりするものであって、仕組みそのものをつくる道具ではない。仕組みが整わないままITツールを導入しても十分に機能せず、かえって管理の手間が増えやすいと、同社は指摘する。
同調査の「経営が特定の個人や経験に依存せず、安定的に成果が出る仕組みで回っていると思うか」という設問に対しては、「あまりそう思わない」が35.3%、「全くそう思わない(属人化している)」が12.7%で、合わせて48.0%が仕組みを構築できていなかった。
ITツールの使いこなし度別に見ると、どうか。導入済みのITツールを「全く使いこなせていない」企業では、92.3%が「仕組みで回っていない」と答えた。一方で、「非常に使いこなせている」企業で「仕組みで回っていない」と答えた割合は39.1%にとどまった。
仕組みの有無で成果に約6倍の差
営業活動でも仕組みは整備されていない企業が多い。「属人化を排除した再現性のある仕組みが構築されているか」という問いに対し、「構築されている」と答えた企業は10.3%にとどまった。「一部構築されているが個人に依存している」が54.3%、「全く構築されていない」が35.3%で、合計89.6%の企業が仕組みづくりを十分に進められていない可能性がある。
仕組みの有無は事業の成果にも表れた。売り上げ向上のために改善の取り組みを実施した企業のうち、営業の仕組みが「構築されている」企業は、「期待以上」または「おおむね期待通りの成果が出た」と答えた割合が90.0%に上った。一方、仕組みが「全く構築されていない」企業で、「期待以上」または「おおむね期待通りの成果が出た」と答えた割合は15.4%にとどまり、約6倍の差がついた。
経営全体でも傾向は同じだった。安定的に成果が出る仕組みで「回っている」と答えた企業ほど取り組みの成果が出やすく、「全くそう思わない(属人化している)」と答えた企業で「成果が出た」と答えた割合は0.0%だった。
仕組みづくりが進まない理由は
仕組みを整備する必要性は、76.4%の経営者や幹部が認識している。それでも取り組みが進まない理由として、ラクスルは「仕組みを一緒に設計してくれる存在がいない」点を挙げる。
「中小企業向けの支援サービスに、経営を俯瞰して仕組みを設計する存在が不足していると感じるか」という問いに対し、「非常にそう感じる」が11.0%、「やや感じる」が45.7%で、合わせて56.7%が不足を感じていた。
ラクスルは、多くの中小企業が仕組みづくりの必要性を理解しながらも、「何から、どのように設計すればよいか分からない」状態にあり、仕組みづくりを十分に構築できていない可能性があるとみている。
同調査は全国の従業員数2~100人規模の中小企業経営者や幹部300人を対象に、2026年2月に実施した。
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