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小惑星探査機「はやぶさ2」は5日、地球から約1億キロ離れた小惑星「トリフネ」の至近距離を高速で飛行しながら観測(フライバイ)を行った。JAXAによるとフライバイは成功し、探査機の状態は正常。観測成果は太陽系の歴史を知る手掛かりや、地球を守る「プラネタリー・ディフェンス」に役立つと期待される。
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小惑星探査機「はやぶさ2」は、小惑星「りゅうぐう」での試料採取後、新たな探査先の小惑星「1998 KY26」への到着を目指す拡張ミッションを継続している。
小惑星探査機「はやぶさ2」は5日午後(日本時間)、地球から約1億キロ離れた小惑星「トリフネ」の至近距離を高速で飛行しながら通過観測(フライバイ)を行った。宇宙航空研究開発機構(JAXA)によるとフライバイは成功し、探査機の状態は正常という。
計画では、はやぶさ2は午後6時半(同)ごろ、トリフネの中心から約800メートルを通過し表面の写真撮影のほか、赤外線カメラや分光計などによる観測を試みた。実際の距離や撮影の成否などを確認し、6日午後に記者会見する。
相模原市にあるJAXA管制室では5日、運用チームメンバーがはやぶさ2から約5分遅れで送られてくるデータを注視。成功が確認されると、拍手したり、肩を抱き合ったりして喜んだ。
2014年に打ち上げられたはやぶさ2は、小惑星「りゅうぐう」で砂などを採取し、20年12月に試料を納めたカプセルを地球に投下。その後、31年7月に新たな探査先の小惑星「1998 KY26」への到着を目指す「拡張ミッション」を継続している。
トリフネは初代「はやぶさ」が試料を持ち帰った小惑星「イトカワ」と似た岩石質の小惑星。長径800メートル程度と推定される。
最接近の2時間前から、はやぶさ2がカメラの画像などから自律的に軌道を調整し、衝突を避けながら至近距離を通過。すれ違う際の相対速度は秒速5キロで、ライフル銃の弾丸の約5倍に相当する。
観測成果は小惑星の成因など太陽系の歴史を知る手掛かりになる。さらに、表面から数百メートルを正確に通過させる高精度の制御技術の実証は、衝突の恐れのある小惑星から地球を守る「プラネタリー・ディフェンス(地球防衛)」にも役立つと期待される。
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