
環境相の発言巡り水俣病患者団体が受け入れ 福祉サービス利用巡り
水俣病患者団体は、石原環境相が福祉サービス利用に関する協力姿勢を一転させた問題で、環境省が石原氏の「皆さんを傷つけるような形になってしまった」との言葉を伝えたことを受け入れた。環境省はサービス利用の課題解決に協力する意向を示した。

水俣病患者団体は、石原環境相が福祉サービス利用に関する協力姿勢を一転させた問題で、環境省が石原氏の「皆さんを傷つけるような形になってしまった」との言葉を伝えたことを受け入れた。環境省はサービス利用の課題解決に協力する意向を示した。

環境省は2026年度環境白書で、水俣病の認定患者数に死亡者を含めた数を記載した。患者団体の要望に応え、生存者のみの記載から変更。

水俣病公式確認から70年。映画監督の是枝裕和氏は、企業城下町での公害訴訟や原発事故後の計画停電の構図に、水俣病との類似性を見出し、加害の構造と教訓を現代に問いかける。

ノンフィクション作家の保阪正康氏は、水俣病などの公害を、高度経済成長期に「経済の時代」の過ちとして捉え、目標設定への直線的な国民性と問題の先送りに共通点を見出す。昭和史研究の観点から、二つの「14年」の時代を比較し、経済成長の負の側面を指摘する。

石原環境大臣は、水俣病の患者と面会した際に患者に対して発言したことをその後の記者会見で「患者の前だったので発言した」などと述べたことについて12日の閣議後の会見で、「言葉足らずだった。約束したことは市長に伝えた」などと釈明しました。

水俣病が公式確認されてから70年の1日、熊本県水俣市で犠牲者の慰霊式が行われ、患者などが祈りをささげました。

水俣病が公式に確認されてから5月1日で70年となり、熊本県水俣市では犠牲者の慰霊式が行われます。症状を訴えて患者認定を求める人たちの申請や国などに賠償を求める裁判が今も続く中、慰霊式に先立って4月30日に行われた石原環境大臣と患者団体などとの懇談では、団体側から「70年を経てもなお解決していない」などとする声があがりました。

水俣病の公式確認から5月1日で70年となるのを前に、熊本県水俣市で石原環境大臣と患者などの団体が懇談し、患者の認定制度や被害の全容解明に向けた住民の健康調査などについて意見を交わしました。団体側は「70年を経てもなお水俣病問題は解決していない」などとして、問題解決に向けた検討を求めました。

5月1日に熊本県水俣市で開かれる水俣病の犠牲者慰霊式に参加する石原環境大臣は、28日の閣議後の会見で「ことしは水俣病の公式確認から70年の節目の年であり、改めて問題の最終解決に向けて全力で努力するとともに、このような悲惨な公害を二度と繰り返さないために歴史と教訓をしっかり次世代に引き継いでいく」と述べました。