
元高校教諭、坂本昇さん死去 教科書検定で沖縄戦記述修正、罪悪感抱く
歴史教科書の執筆に長年携わった元高校教諭の坂本昇さんが、昨秋69歳で死去した。教科書検定で沖縄戦の記述を修正したことに罪悪感を抱き続け、晩年は保守派の論客とされたが、史料に基づいた教育を重視した。

歴史教科書の執筆に長年携わった元高校教諭の坂本昇さんが、昨秋69歳で死去した。教科書検定で沖縄戦の記述を修正したことに罪悪感を抱き続け、晩年は保守派の論客とされたが、史料に基づいた教育を重視した。

沖縄では23日、太平洋戦争末期の沖縄戦で亡くなった戦没者を悼む「慰霊の日」を迎えた。玉城デニー知事は「大国の力による現状変更の試みで国際秩序が揺らいでいる」と指摘し、平和を訴えた。

沖縄戦犠牲者追悼の「慰霊の日」式典で、豊見城市立豊崎中学校2年の亀谷琉奈さん(14)が平和の詩「生きたいと願った証」を朗読。曽祖母の戦争体験に衝撃を受け、平和への感謝と悲劇の再発防止を訴えた。

沖縄県の玉城デニー知事は慰霊の日、沖縄戦の犠牲者に哀悼の意を表し、恒久平和と核廃絶への貢献を誓う平和宣言を発表。基地負担軽減と日米両政府との対話を求め、戦争の悲惨さを共有し、二度と愚かな行為を繰り返さない決意を表明した。

沖縄戦から81年、「慰霊の日」に戦没者を追悼。ガマでの凄絶な体験を語れる人が減る中、平和への思いは次世代へ引き継がれている。親が子を殺す選択を迫られた悲劇も語り継がれる。

沖縄戦中、久米島で学友が「スパイ」の疑いで日本軍に殺害された悲劇。生き残った上江洲教昭さんが親友との思い出を語り、事件の背景と父の告白に迫る。

1945年の沖縄戦は、日本本土防衛のため米軍を引き止める持久作戦が取られた激戦地。10・10空襲や特攻攻撃、約3ヶ月にわたる地上戦で軍民多数が犠牲となった。6月23日は慰霊の日。

鹿児島県徳之島で、元海軍兵の父が沖縄戦末期の「久米島事件」に関わったと涙ながらに告白した。1945年、父は久米島で日本兵による住民虐殺事件を目撃。戦後81年、事件の証言者は少なくなりつつある。

那覇市の玉木利枝子さん(92)は、沖縄戦で家族8人を亡くした体験を修学旅行生に語り継いでいる。1千回以上の講話で「水を飲ませてやれなかった」と兄の死に涙し、戦争の悲惨さを訴えている。

大阪で活動する俳優の谷ノ上朋美さん(53)が、祖母の沖縄戦体験を基にした一人芝居を上演。15歳で母と7人のきょうだいを失った祖母の証言から、戦争の悲劇と命の尊さを伝える。81年が経った今も続く若者の自殺問題にも触れ、生きることの重みを訴える。