
日本銀行が政策金利を約31年ぶりに1.0%へ引き上げた。中小企業は借入金利の上昇や設備投資への影響を懸念しており、材料費高騰と価格転嫁の難しさも重なり、経営への不安を抱えている。
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日本銀行が政策金利を1.0%に引き上げた。企業がお金を借りるときの金利も上がることになる。約31年ぶりとなる高水準の「金利のある世界」の到来に、日本企業の99%以上を占める中小企業は身構える。
ものづくりの街として知られる大阪府東大阪市。ばね製造を手がけるフセハツ工業の吉村篤社長(52)は「金利が上がれば返済の負担が増えるのは間違いない。設備投資に影響が出かねない」と不安を打ち明ける。
550坪(約1800平方メートル)の工場に80台ほどの製造機械が並ぶ。42人が働き、自動車用から洗濯ばさみ用まで幅広い種類のばねをつくる。年間の売上高は約5億円。
今年も3千万円ほどかけて新しい機械を購入した。「製造業だから必要な投資はするつもりだが、金利上昇が止まらないなら、今後は慎重にならざるを得ない」
中東情勢のあおりを受け、ばねの材料のワイヤ状の金属の仕入れ値は5年前の約1.5倍に値上がりしている。競争は激しく、価格転嫁は簡単ではない。
日銀は利上げの前提として、中東情勢の混乱後も経済が底堅いことを挙げた。だが、同業他社の廃業を見続けてきた吉村さんは「景気は良くなっているというが、正直実感できない」と語った。
日本銀行が政策金利を1.0%程度に引き上げると決めました。1995年以来、約31年ぶりの高水準となります。住宅ローンや企業などに、どのような影響が出るのでしょうか。全3回の連載です。

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