サントリー、金麦をビール化し関西での販売強化へ 10月酒税改正に対応
Quick Look
サントリーは10月1日の酒税改正に合わせ、金麦シリーズの製法を「新ジャンル」から「ビール」に変更し、関西での販売を強化すると発表した。販売数量は2019年のピークから減少しており、今後5年で18%増の3500万ケースを目指す。関西では試飲イベントやビアガーデンでの提供を通じて味の良さを訴求する。
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Why It Matters
10月1日の酒税改正でビール類の酒税が350ミリリットル当たり54.25円に統一され、ビールは約9円下がる一方、発泡酒と新ジャンルは約7円高くなる。これにより新ジャンル製品のメーカーによるビールへの格上げが相次いでいる。
サントリーは3日、大阪市内で記者発表会を開き、10月1日の酒税改正に合わせて製法を「新ジャンル(第3のビール)」から「ビール」に変更して同6日(一部は同13日)に発売する「金麦」シリーズについて、関西での販売を強化すると発表した。
金麦の販売数量は2019年の3847万ケース(1ケースは大瓶20本換算)をピークに25年は3000万ケースを切る状況だ。「ビール化」により「金麦」を低価格帯ビール市場の牽引(けんいん)役と位置付け、今後5年以内に25年比で約18%増の3500万ケースに伸ばすことを目指す。
サントリーにとってはビール化後の「金麦」の成長が、「デイリービール」と呼ぶ低価格帯にとどまらず、高中価格帯を含めたビール全体の事業縮小を防ぐ鍵になる。
現状は「西日本へ行くほど金麦ユーザーが少ない」(担当者)ため、関西圏の底上げが欠かせない。関東圏などと比べてシェアが低い明確な理由は不明だが、西日本では「発泡酒が好まれる傾向にある」という。
関西の消費者に価格訴求に加えて味の良さを体感してもらうことが重要。そのため、関西では発売前の先行体験機会を増やす。サントリーホールディングス大阪本社の近隣企業や取引先企業向けに試飲のイベントを実施。9月には一般消費者を対象としたビアガーデンでの提供も行う。
10月の酒税改正ではビール類の酒税を350ミリリットル当たり54.25円に統一。ビールが約9円下がる一方、発泡酒と新ジャンルは約7円高くなる。
そのため、増税となる新ジャンルをメーカー各社が相次いでビールに格上げすると発表。キリンは「本麒麟」を、アサヒビールは「クリアアサヒ」を、サッポロビールは「GOLD STAR(ゴールドスター)」「麦とホップ」を、それぞれビール化する。価格志向の強い関西圏でメーカー各社の競争が今後激しくなりそうだ。(田村慶子、写真も)
What to Watch
AI outlook — possibilities, not facts
サントリーの金麦シリーズの販売数量が今後5年で25年比約18%増の3500万ケースに達する
Possible · Within years
Open Questions
- 関西での金麦ユーザーが少ない具体的な理由は何か
- 先行体験機会の増加が販売数にどの程度影響するか
- 他メーカーのビール化製品との価格競争の詳細





