Quick Look
防災科学技術研究所の研究者たちが、巨大な岩石摩擦試験機とAIを組み合わせ、人工的に地震を発生させる実験で、大地震の数週間前予測を目指している。実験では、断層のずれによる「地震」が再現されたが、実用化には課題も残る。
AI-generated summary
Why It Matters
人工地震を作り出す世界最大級の試験機と人工知能(AI)という強力なタッグで地震予測に迫ろうという研究が進んでいる。微小な地震活動の高まりがいつ大地震につながるのか。
人工地震を作り出す世界最大級の試験機と人工知能(AI)という強力なタッグで地震予測に迫ろうという研究が進んでいる。
微小な地震活動の高まりがいつ大地震につながるのか。発生の「数週間前」の予測に期待を抱かせる成果が得られた一方で、大きな課題もみえてきた。
実験室で地震を再現
「断層を押す力が次第に蓄積され、強度を超えると……」。ドーン。腹の底に響く鈍い音が広いプレハブの実験室に響き渡った。
茨城県つくば市の防災科学技術研究所。巨大な岩石摩擦試験機を使って、山下太・上席研究員らが人工的に地震を作り出す実験を繰り返していた。
長さ6メートルほどの巨大な2枚の石の板を重ね合わせ、断層面に見立てた接触面に圧力を加える。
さらに、最大1200トン相当の力を加えられるジャッキでそれを横から押していき、日本列島の断層にかかるプレートの沈み込みなどの地震を起こす力を再現する。
すると、1分超に1回の割合で断層がずれ、「地震」が繰り返し発生した。
「地震が起きる数百年から数千年のタイムスケールを数分に縮めて、この場所で再現している」と山下さんは言う。
実際の地震はいつどこで…
Open Questions
- AIはいつ大地震につながる微小地震活動を予測できるのか?
- 実用化に向けた大きな課題とは何か?






