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ノーベル化学賞の受賞が決まった東京理科大のそあい憲三名誉教授が時事通信のインタビューに応じ、生命の起源に関わる「不斉自己触媒反応」の発見に至る研究の歩みや、恩師である故向山光昭氏からの影響について振り返った。
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Why It Matters
そあい憲三氏は、分子の左右の偏りを増幅させる「不斉自己触媒反応」(そあい反応)を発見し、ノーベル化学賞の受賞が決定した。
ノーベル化学賞の受賞が決まった東京理科大のそあい憲三名誉教授(76)が9日、時事通信のインタビューに応じた。分子の右型と左型のわずかな偏りを増幅させる「不斉自己触媒反応」(そあい反応)の発見に至るまでの研究を振り返った。
幼少期は自動車や飛行機よりも、生き物に興味が向く少年だった。高校までは広島県内で過ごし、歴史などにも興味はあったが、特に理科系の科目に引かれ、化学を選んだ。生物への関心も強く、生命の起源にも関わる分子の「左右の謎」に行き着いた。
東京大・同大学院では、有機合成化学の第一人者、故向山光昭氏に師事。「口先のアドバイスだけでなく、自分の行動で示すタイプ」だったといい、実験を巡る議論を重ねる中で「研究に関しては全部影響を受けた」と振り返った。
授賞理由となった、そあい反応に至る最初の研究成果を発表したのは1990年。化学反応で生まれた物質が、自らと同じ物質を作る触媒として働く現象を発見した。ただ、当初は左右の偏りが小さいという課題があった。
試行錯誤の末、95年には別の化合物を使い、わずかな偏りを大きく増幅させることに成功。英科学誌ネイチャーに発表した。その後、自身の名を冠して呼ばれるようになったことについては「大変名誉なことだと思う」と語った。
現在も研究室を受け継いだ教授と共同研究を続け、関連する論文に目を通す日々だといい、「研究以外の楽しみは特にない」。ノーベル賞の賞金の使い道については、「そこまで考える余裕がないです」と答えた。
東京理科大は同日までに、そあいさんの研究業績と、教育・研究への貢献をたたえ、栄誉教授の称号を授与した。
Open Questions
- ノーベル賞の賞金の具体的な使い道






