Quick Look
北陸地方で線状降水帯による記録的大雨が発生し、富山県氷見市では製材会社の敷地が水没し機械や車両が損傷。石川・富山両県で道路の土砂崩れにより孤立世帯が発生し、床上浸水や全半壊家屋も確認。ボランティアによる泥かき作業やスーパーの冠水、トキ放鳥地の水田冠水など被害が広がっている。
AI-generated summary
Why It Matters
北陸地方で27日未明から線状降水帯が発生し、記録的な大雨が続いている。これにより河川の氾濫や土砂崩れが発生し、被害が拡大している。
27日未明から線状降水帯が繰り返し発生し、記録的な大雨にみまわれた北陸地方。現地の様子を写真で紹介します。
パソコンを頭上にのせ「救出」
万尾川があふれ、広範囲に浸水した富山県氷見市十二町。製材会社「岸田木材」は、敷地一帯が水につかった。
積んであった商品の木材だけでなく、フォークリフト5台やトラック、軽トラック、製材に使う5千万円ほどの機械3台も水没した。
社長の岸田真志(まさし)さん(42)は「これだけのことになるとは、誰も想像していなかった」。
営業担当の男性が腰まで水につかって事務所入り口にたどりつき、中からパソコンを「救出」。頭上にのせて持ち出し、「これだけでも救えれば、お客様にかける迷惑が減る」と話していた。
被害の現状は
石川、富山両県によると、28日夕現在、石川県では道路の土砂崩れなどで宝達志水町の4地区74世帯142人、富山県では氷見市の6地区48世帯110人が孤立している。宝達志水町の孤立地区は道路の開通まで3~4日かかるといい、県消防防災ヘリコプターが物資を輸送した。
また、石川県は羽咋市と宝達志水町などで115棟、富山県は氷見市と高岡市で169棟の床上浸水を確認した。氷見市では1棟が全壊、3棟が中規模半壊したこともわかった。
石川県小松市では27日、70代の女性が事業所の玄関から水を掃き出そうとして転倒し、頭に軽傷を負った。
ボランティアが泥かき
近くを流れる子浦(しお)川の氾濫(はんらん)から丸1日がたった石川県羽咋(はくい)市立開町(りゅうがいまち)の集落では、県内から複数のボランティアが入って活動していた。
床上浸水があった前田毅さん(48)方の庭では、重機が泥をかき集めていた。
災害支援団体・ストランダーからの要請を受けてボランティアに加わった小松雅幸さん(47)=小松市=は「家の中の泥を出しても、壁の中の建材がぬれているので、細かい掃除のような作業が続く。この先、長いだろうな、という印象」と話した。
「氾濫するとは思わなかった」
酒井川が氾濫した羽咋市酒井町では、28日も川沿いの道で上流から濁流が流れ続けていた。
川沿いに住む建設業の松本雅勝さん(55)によると、27日午前に数時間かけて川から「ゴー」と轟音(ごうおん)を立てながら土石流が流れてきた。
現在、川に流れてきた土砂で川底が3メートルほど高くなっているという。
「流れは速かったけど、氾濫するとまでは思わなかった」と疲れた様子だった。
スーパーも冠水
羽咋市太田町のスーパー「JAふれあい産直市 キララはくい」では、27日の大雨で店内は約50センチ冠水した。
一夜明けた28日、店員らは泥で汚れた床の清掃などに追われた。廃棄する商品は約500種類に上る見込みで、営業は当面休止するという。
達寛幸店長(46)は「地域のお客さんも待ち望んでいる。一日も早く復旧し、再開させたい」。
トキ放鳥の干拓地も冠水
今年5月にトキが放鳥された邑知潟(おうちがた)干拓地の周辺では、大雨で水田が冠水した。稲作を営む坂本久男さん(86)は「稲は水面の3メートル下にあるが、邑知潟と田んぼの境目も分からなくなった。トキが3羽見られたが、戻ってくるかどうか」と心配する。
What to Watch
AI outlook — possibilities, not facts
孤立地区への道路復旧には3~4日かかると見込まれる
Likely · Within days
スーパー『JAふれあい産直市 キララはくい』の営業は当面休止される
Very likely · Within days
Open Questions
- 被害の総額はどのくらいか
- 孤立地区への物資輸送はいつまで続くか
- トキの生息環境への長期的影響はどうか







