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SNSは孤独を深めるのか?東大教授が語る「相互監視」と全体主義
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毎日新聞3d agoTech3 min readJapan

SNSは孤独を深めるのか?東大教授が語る「相互監視」と全体主義

Quick Look

東京大学の熊谷晋一郎教授は、SNSの普及が孤独感を高め、全体主義の土壌を育む可能性を指摘。スマートフォンの普及と孤独感のスコア上昇が同時期に起こったことを示し、ハンナ・アーレントの「相互監視と密告」のメカニズムに言及した。

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Why It Matters

SNSの普及が社会の分断や孤独感を増大させ、全体主義の土壌を育む可能性が指摘されている。東京大学の熊谷晋一郎教授は、スマートフォンの普及と孤独感のスコア上昇が同時期に起こったことを示し、ハンナ・アーレントの「相互監視と密告」のメカニズムに言及した。

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SNSが世の中を変えてしまった昨今である。

大国の指導者からインフルエンサーまで、おびただしい発信がSNSからもたらされる。現実世界への影響力は計り知れない。

一方で社会の分断を招き、格差を浮き彫りにすることもしばしば。

便利な道具が生きづらさ、息苦しさを増大させている事実を、どう受け止めればいいのか。

「各国の調査を見ると、孤独を感じる10代の若者が増えている。日本に限らず、国際的な状況だと思っております」

そう話し始めるのは、東京大学先端科学技術研究センター(東大先端研)教授の熊谷晋一郎さん(49)だ。

社会と多様な個人の関係について研究を重ねてきた。

熊谷さんによると、孤独感の高まりを示すスコア(数値)が急速に高まったのは、世界的におおむね2012年ごろからだ。

「スマートフォンが大衆化したタイミングだという見方が多いです」

ロングインタビュー企画「この国はどこへ行こうとしているのか」。これまでの記事はこちらで読めます。

SNSと全体主義

新生児仮死の後遺症で脳性まひになり、電動車椅子で暮らす熊谷さんは、当事者研究をテーマとしてきた。

従来は研究対象だったマイノリティーの当事者が、似た困難を抱える仲間とともに研究をリードする取り組みだ。

「自立とは依存先を増やすこと」というよく知られた言葉は、熊谷さんの経験からくる。

インタビューはオンラインで実施した。熊谷さんは研究室で介助者の若者にヘッドホンを装着してもらい、よどみなく話す。

「多くの調査はSNSの利用時間の長さと孤独感のスコアは相関することを示しています」

確かに、内閣府の調査によると、日本の高校生がスマホを持つ割合は10年度の3・9%、11年度の7・2%から、12年度には55・9%と急増していた。

人と人がつながるためのSNSが、かえって孤独を深める事態をどう考えるか。

熊谷さんは、ユダヤ系ドイツ人哲学者、ハンナ・アーレントが注目した「相互監視と密告」というメカニズムを思い浮かべながら続ける。

「『相互監視と密告』は人と人とのつながりを破壊し、孤独をまん延させる。それが全体主義が育つ土壌になるとハンナ・アーレントは…

Open Questions

  • SNSの利用と孤独感の因果関係は何か?
  • 全体主義の土壌をどう防ぐか?

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This article was originally published by 毎日新聞.

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