広島市役所で原爆死没者名簿の記帳開始、被爆者らが平和への願いを込める
8月6日の平和記念式典で原爆慰霊碑に奉納される原爆死没者名簿の記帳が4日、広島市中区の市役所で始まった。
記帳したのはいずれも被爆者で、今年で26年目となる元市職員の中本信子さん(83)と、昨年新たに選ばれた大川純子さん(84)。午前10時すぎ、死没者名簿に手を合わせて筆を執り、1人ずつ丁寧に書き加えていた。
会場には今年初めて実施された、公募で選ばれた14人の記帳者が見学に訪れ、真剣な表情で見守った。14人による記帳は7日に始まり、式典前日の8月5日まで続く。
名簿は昨年8月6日以降の1年間に死亡が確認された被爆者や、遺族から申し出のあった人などを記帳する。6月4日時点で3035人の記帳が決まっている。
記帳後、中本さんは「もう少ししたら被爆者はいなくなってしまう。世界平和のため、広島の惨事を思い出しながら、名簿を引き継いでいただきたい」、大川さんは「たくさんの若い人が選ばれ、とても頼もしく思っている」と話した。【佐藤賢二郎】






