飲食店で広がるファストパス、時間短縮で若者や観光客に人気
Quick Look
飲食店で優先案内される有料ファストパスが拡大中。QRコードで事前購入し、500~2000円で待ち時間を回避できるサービスは、若者や観光客を中心に好評。専門家はタイムパフォーマンス志向に合致すると分析し、今後は美術館など待ち時間の長い施設への展開にも期待が持たれている。
AI-generated summary
Why It Matters
ファストパスは元々テーマパークなどで導入されていた有料の優先案内サービスだが、最近では飲食店にも拡大している。利用者はQRコードを読み取って事前にチケットを購入し、待ち時間なく入店できる。料金は店舗や混雑状況によって変動する。
料金を支払うことで優先案内される「ファストパス」が、飲食店で広がっている。行列に並ばず入店できるため、若者や観光客を中心に好評で、専門家は「時間の有効活用を目指す『タイパ』(タイムパフォーマンス)志向に合っている」と分析。美術館など入館までの待ち時間が長い施設にも広がる余地もあると話している。
テーマパークで価格変動チケット広がる 混雑緩和、待ち時間も短く
飲食店向けに導入されたファストパスの一つに、「SuiSui」と呼ばれるサービスがある。運営会社によると、都心部や観光地などの行列ができる飲食店で使われており、9月18日時点で20都道府県の104店舗で採用されている。
利用者は各店舗前に掲示されたQRコードをスマートフォンで読み取り、チケットを事前に購入することで優先的に入店できる。料金は店舗によって異なるが、500~2000円程度で、混雑状況に応じて変動する。
JR東京駅に直結した八重洲地下街にあるラーメン店「豚山」では、2023年12月にサービスを導入。昼食や夕食の時間帯には30分~1時間待ちの行列ができるといい、平日は1日平均で6件ほどの利用があるという。
仕事帰りに友人と500円でファストパスを利用した東京都台東区の会社員竹之内悠将さん(29)は「食べた後の時間を有効に使うため」と話す。行列に並ばずに済むことに魅力を感じ、これまでに10回以上利用した。「時間は取り戻せないが、500円くらいならすぐに取り戻せるかな」と満足そうに語った。
ファストパスは観光地でも。京都市のそば屋「京都鴨蕎麦 田」では24年6月の導入以降、観光客を中心に利用が広がっている。土日祝日には2時間以上の行列ができるといい、カップルが1人4000円を払い利用したことも。同店運営会社の柴田英行代表取締役(45)は「先に食事を済ませ、空いた時間で観光地を回れるので喜ばれているのでは」と話す。
消費者行動などを研究する公益財団法人「流通経済研究所」(東京)の鈴木雄高特任研究員は、タイパ志向が強い若者世代が待ち時間をなくしたいと考え、ファストパスを使っていると指摘。今後は美術館など待ち時間の長い施設にも広がる余地があるとした上で、「認知度が上がれば若者以外にも使う人が出てくるのでは」と語った。
What to Watch
AI outlook — possibilities, not facts
美術館やテーマパーク以外の待ち時間の長い施設へのファストパス導入が拡大する
Likely · Within months
Open Questions
- ファストパス導入による店舗の売上への具体的な影響はどの程度か
- 今後どのような施設でファストパスが導入される可能性が高いか
- 利用者の満足度を測るためのアンケートやデータは収集されているか







