
第108回全国高校野球選手権大会の準決勝を翌日に控え、天理と健大高崎が練習を行った。天理は守備と攻撃の確認に時間を割き、健大高崎は甲子園の騒音を想定した守備練習など工夫を凝らした調整で初の夏4強からの決勝進出を狙う。
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第108回全国高校野球選手権大会の準決勝を控えた休養日の様子。天理は3度目の制覇を、健大高崎は初の夏4強からの優勝を目指している。
第108回全国高校野球選手権大会は19日、準決勝前の休養日だった。準決勝で戦う天理と健大高崎の選手たちは、それぞれの練習で準備を整えた。
天理「一つひとつ確認」
1990年の第72回大会以来、3度目の全国制覇をめざす天理は、自校のグラウンドで約2時間、ノックや打撃練習に励んだ。主将の金本相有(さんゆ)は「今までやってきた守備や攻撃を一つひとつ確認しました」。
「雰囲気や試合の展開を考えて打席に」
今大会は4番打者として2回戦と準々決勝で一発を放ち、出場選手の中で唯一、複数本塁打をマークしている。ただ、本人は「場面に応じた攻撃を心がけています」。本塁打は、どちらも無死走者なしからの先制ソロ。「塁に出る」ことを意識して、バットを振り切った結果だと強調する。
健大高崎との準決勝に向けては、藤原忠理監督から「一振りで雰囲気を変えられる」という理由でキーマンに挙げられた。「チームの雰囲気や試合の展開を考えて打席に立ちたい」と金本。主将としての状況把握に努めながら、自分の役割に集中する。
健大高崎、「聞こえない」想定で守備練習に工夫
健大高崎は2時間半ほどかけて、内外野の守備、走塁、打撃とまんべんなく練習メニューをこなした。甲子園球場で、守備のときに歓声やブラスバンドの音で選手間の声が聞こえなくなる場合を想定。互いに声を掛け合わずに飛球の落下点に入るなど、工夫をこらした練習が目についた。
初の夏4強「健大野球体現したい」
準々決勝は延長に入るまで得点できず、接戦となった。3回戦、準々決勝と無安打だった3番の石田翔大は「準決勝では打てることが一番だけど、たとえ打てなくても、守備やいろいろなことでチームをサポートしていく」と話した。
2年前に選抜大会を初めて制したが、夏の4強は今回が初めて。ここまでの4試合で失点は2だけだ。主将の石田雄星は「粘り強く、守備から流れを作って攻撃につながる健大野球を体現していきたい」と話した。

伝統の強打だけでなく、緻密な作戦とチームの結束力で智弁和歌山が優勝。八回に逆転を許すも、スクイズや継投で試合をひっくり返し、主将の松本を中心にミスを補い合うチーム作りが結実した。

第108回全国高校野球選手権大会決勝で、智弁和歌山が健大高崎を4-3で下し優勝。八回に健大高崎に逆転を許すも、智弁和歌山は動じずスクイズや犠打で再逆転。精神的な平常心とチームの結束が勝利を呼び込んだ。

第108回全国高校野球選手権大会決勝で智弁和歌山が健大高崎に4-3で競り勝ち、夏4度目の優勝を果たした。和歌山県勢の夏制覇は単独2位の9度目。

智弁和歌山を全国選手権大会優勝へと導いた中谷仁監督。就任3年目だった2021年以来、5年ぶり2度目の頂点に立った。「日本一コミュニケーションを取るチーム」をスローガンに掲げ、選手が伸び伸びとプレーできる環境づくりに奔走した。

第108回全国高校野球選手権大会決勝で、智弁和歌山高校が健大高崎高校を4-3で破り、5年ぶり4度目の優勝を決めた。智弁和歌山の選手や監督のコメント、試合の詳細を紹介。

第108回全国高校野球選手権大会は22日に決勝を迎える。4度目の優勝を狙う智弁和歌山と、初優勝を目指す健大高崎が対戦。継投で勝ち上がった健大高崎の守備力と、強打を誇る智弁和歌山の攻撃力がぶつかり合う。