米国とカナダの貿易摩擦が激化、トランプ政権がカナダに対する関税拡大と輸入禁止を表明
Quick Look
トランプ米政権は8日、カナダに対する50%関税の対象品目拡大と輸入禁止措置を発表し、カナダ側も報復関税を発動して対抗姿勢を示した。これにより第2次トランプ政権下での貿易戦争の再来が現実味を帯びてきた。米国民の約20%しか高関税措置を支持しておらず、約68%は妥協を望んでいることが世論調査で明らかになった。
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Why It Matters
トランプ政権はこれまで、報復関税を実施した国としてカナダと中国を批判してきた。米中間では昨年、相互関税の発動を契機に報復の連鎖が続き、互いに100%を超える高関税をかけ合う事態となった。
【ワシントン時事】米国とカナダの貿易を巡る応酬が一段とヒートアップした。トランプ米政権は8日、カナダに対する50%関税の対象品目拡大と輸入禁止措置をぶち上げた。カナダ側も一歩も引かない姿勢を示しており、第2次トランプ政権で貿易戦争の再来が現実味を帯びてきた。
カナダ、対米報復関税を発動 最大50%、貿易紛争が激化
「米国に報復措置を取った世界でも数少ない国に対抗する」。米政権高官は8日、記者団にこう強調した。米政権はこれまで、米国への報復措置に打って出た国として、カナダと中国を名指しで批判してきた。
中国とは昨年、第2次政権発足後に発動した相互関税を契機に、報復の連鎖がやまず、互いに100%超の高関税をかけ合う事態に発展した苦い記憶がある。
トランプ大統領がこの日、カナダに対する報復措置のために署名した布告は5本。特定の案件では異例の多さで、隣国カナダへの威圧を強める姿勢が露見した。
一方、カナダのカーニー首相は8日、「米国はわれわれを支配するため、打ち壊そうとしているが、そのようなことは決して起こさせない」と国民にアピール。対抗心をむき出しにした。
11月に中間選挙を控える米政権にとって、隣国カナダの報復措置に強硬姿勢でアピールすることには、支持基盤への一定の訴求は見込める。ただ、カナダ産品への関税と禁輸で「壁」を高くすれば、米国内で価格高騰などを招き、消費者や企業に痛手となるのも事実だ。
調査会社イプソスが9月1日に公表した世論調査によると、カナダに対する高関税措置を支持すると答えた米国民は20%にとどまり、反対が約3倍の57%を占めた。さらに、カナダと妥協してもよいとの回答は68%に上った。
中国との貿易戦争は、高関税が双方の貿易を縮小させ、最終的には取り下げる結果となった。米高官は、「中国とでさえ、報復を最小限に抑える一定の合意に達している」とカナダをけん制。だが、強気の姿勢を堅持するトランプ氏は、自身への火の粉となって選挙などに与える影響を顧みず、貿易戦争という危うい橋を渡り続ける構えだ。
What to Watch
AI outlook — possibilities, not facts
米国とカナダの間で貿易協議が再開され、関税措置の一部緩和に向けた調整が行われる
Likely · Within weeks
Open Questions
- カナダが具体的にどの品目に報復関税を課すか
- 米国の関税拡大が実際に発動されるタイムライン
- 今回の貿易摩擦が米国の中間選挙に与える具体的な影響






