米、ICC本体を制裁対象に指定 「解体」辞さない構え―180日の猶予期間も
Quick Look
米政府は9日、国際刑事裁判所(ICC)本体を制裁対象に指定した。これはナビ・ピレイ元国連人権高等弁務官のノーベル平和賞受賞決定から数時間後の発表。トランプ政権はICCが米国の兵士を訴追対象にする恐れがあるとして反発しており、ルビオ国務長官は「ICCが脅しをやめるか、われわれがICCを終わらせるかだ」と強調した。制裁によりICCは米企業との取引禁止とドル建て決済からの締め出しとなるが、180日の猶予期間が設けられた。
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Why It Matters
トランプ政権は、ICCが管轄権のない米国の兵士らを訴追対象にする恐れがあることに反発してきた。
【ワシントン時事】米政府は9日、国際刑事裁判所(ICC、本部オランダ・ハーグ)本体を制裁対象に指定した。ICC判事などを歴任したナビ・ピレイ元国連人権高等弁務官のノーベル平和賞受賞決定から数時間後に発表した。「米国の主権に脅威をもたらしている」とICCを非難するトランプ政権が、圧力をさらに強めた形だ。
赤根ICC所長「国際司法の重要性認められた」 ピレイ元ICC判事のノーベル平和賞受賞決定で
ICCは、戦争犯罪などを犯した個人を裁く常設の国際裁判所。トランプ政権は、ICCが管轄権のない米国の兵士らを訴追対象にする恐れがあることに反発してきた。ルビオ国務長官は声明で「ICCが脅しをやめるか、われわれがICCを終わらせるかだ」と強調し、「解体」も辞さない構えを示した。
今回の制裁で、ICCは米企業との取引を禁止され、ドル建て決済から締め出される。業務に支障を来しかねないが、180日の猶予期間を設け、組織運営維持に関わる活動を認める。国務省は猶予期間について、加盟国が米国の懸念を解消するための時間を確保するためのものだとしている。
トランプ大統領は9月22日、国連総会の一般討論演説で、ICCについて、制御不能な「ならず者機関」と指弾。加盟国に対して直ちに脱退するよう呼び掛けていた。日本を含む同盟国への働き掛けを強める可能性もある。
What to Watch
AI outlook — possibilities, not facts
加盟国が米国の懸念を解消するための外交的努力を強める
Likely · Within months
トランプ政権が同盟国に対してICC脱退を働きかける可能性
Possible · Within months
Open Questions
- 制裁の具体的な内容と実施時期は何か
- 加盟国は米国の懸念にどのように応えるか
- ICCは制裁下でどのように業務を継続するか




