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作家の柚木麻子さんが、差別的なコラムが掲載された週刊新潮の発行元である新潮社から、自身の小説『BUTTER』の版権を引き揚げた。この行動は、外国にルーツを持つ作家への攻撃が発端となっており、出版界に大きな影響を与えている。
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Why It Matters
作家の柚木麻子さんが、外国にルーツを持つ作家を差別するコラムが掲載されたことを受け、新潮社から自身の小説『BUTTER』の版権を引き揚げた。この行動は出版界に大きな影響を与えている。
黄色い背景に牛のイラスト。
上からしたたる血が、物語の不穏な空気を伝える。
作家の柚木麻子さんが世界的ベストセラー小説『BUTTER』の版権を新潮社から河出書房新社に移し、今月15日、装いを新たに発売された。
柚木さんが版権を新潮社から引き揚げたのは、外国にルーツのある作家・深沢潮さんらを差別するコラムが『週刊新潮』に掲載されたことが発端だ。
柚木さんは差別や排除に対し、どう立ち向かうべきか考え、「最大限の意思表示」として版権引き揚げという形を採った。一方で、抗議の声を上げつつも版権を引き揚げないと決めた人もいる。
作家たちの決断をたどり、問題が出版界に与える影響を考えたい。
<主な内容>
・柚木麻子さん「他に強制する意図ない」
・村山由佳さんが版権を引き揚げないのは
・永江朗さんが重視する「団体」の役割
外国にルーツのある作家らを攻撃
問題となったのは、昨年7月31日号の『週刊新潮』に掲載された元産経新聞記者、高山正之氏のコラム「変見自在」。深沢さんら外国にルーツのある作家や研究者、俳優の名前を挙げ「日本名を使うな」と攻撃した。
8月4日、深沢さんは東京都内で記者会見し、新潮社に謝罪を求めた。
新潮社主催の「女による女のためのR―18文学賞」を受賞し作家となった深沢さんにとって、同社は「信頼していたデビュー版元」だった。「世界文学の一端を担っていくはずの出版社が、レイシズムを放つとはどういうことか」と厳しく批判した。
新潮社は深沢さんが会見した日の夜、ホームページに「力量不足と責任を痛感している」とするおわびを掲載。コラムを8月28日号で終了させた。その後、深沢さんは新潮社との出版契約を解消。深沢さん側が、コラムについて差別的かつ人権侵害にあたるか同社側の認識を文書で質問したのに対し、その認識を回答しなかったことに「失望した」という。
連帯の姿勢を示す作家たち
多くの作家や文化人は、問題の直後から深沢さんに連帯の姿勢を示してきた。8月の会見では、作家やジャーナリスト41人が抗議のメッセージを寄せた。翌9月には東京都新宿区の新潮社前に抗議する市民が集まり、参加する作家もいた。
そんな中、出版界に衝撃を与えたのが、柚木さんが今年4月に発表した『BUTTER』の版権引き揚げだった。
インパクトが大きかったのは、同作が世界的な人気作だか…
Open Questions
- 新潮社の今後の対応は?
- 他の作家の反応は?
- 出版界全体への影響は?






