ベトナム人青年の死、国籍超えた薬物蔓延の実態は 大阪のクラブ摘発
MDMAなどによる薬物中毒で死亡、68Kクラブと79ビルを捜査
Quick Look
大阪ミナミでベトナム人20代男性がMDMAなどによる薬物中毒で死亡。大阪府警は「68Kクラブ」と「79ビル」をベトナム人薬物取引の2大拠点とみて家宅捜索し、ベトナム人など複数を逮捕した。
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Why It Matters
大阪ミナミのナイトクラブ街でベトナム人男性がMDMAなどによる薬物中毒で死亡。府警は「68Kクラブ」と「79ビル」をベトナム人薬物取引の2大拠点と位置づけ、家宅捜索と逮捕を続けている。
大阪の繁華街・ミナミで今年、一人の若者が命を落とした。
警察の捜査で背景に浮かび上がったのは、国籍を超えた薬物蔓延の一端だった。
「人が倒れている」
今年5月、ミナミのナイトクラブが入るビル敷地内の壁にもたれかかり、ベトナム人の20代男性が意識不明の状態で発見された。
店の関係者が午前5時ごろに119番通報した。病院に搬送されたが、死亡が確認された。
「アメ村」の一角を140人態勢で捜索
大阪府警によると、司法解剖の結果、死因は合成麻薬MDMAなどによる薬物中毒だった。
現場はベトナム人が集まる「68K―クラブ」。
ミナミの中でも「アメリカ村」と呼ばれ、古着屋やライブハウス、バーがひしめき、若者や外国人観光客でにぎわうエリアにある。
国際捜査課によると、死亡した男性の知人は府警の調べに対し「麻薬が売られている店だとSNSで知っていた」と供述したという。
他にも、店に出入りする関係者から違法薬物について「店内で蔓延している」「店で買った」など、複数の供述が得られた。
死亡したベトナム人の男性はここで薬物を購入し、摂取した――。
府警はそう判断し、薬物取引の拠点になっている可能性があるとみて8月末、約140人態勢で家宅捜索に入った。
府警は、現場にいた日本人の店舗関係者2人や、ベトナム人150人以上の所持品を確認。違法薬物の疑いがある粉末を多数押収した。
また、ベトナム人9人を入管法違反の疑いで逮捕した。捜査関係者によると、うち4人を違法薬物を使用したとする麻薬取締法違反で再逮捕している。
「薬物取引の2大拠点」
府警が捜索したのは、この店だけではない。
6月末には、ベトナム人向けの店舗が複数入るミナミの雑居ビル、通称「79ビル」を家宅捜索した。
「68K―クラブ」からは直線距離で約200メートル。すぐ近くには道頓堀川が流れる。
このビルは7階建てで、ナイトクラブや飲食店、カラオケなど、複数のベトナム関連の店舗が入っていた。
府警は8月、家宅捜索時にビル内で覚醒剤を所持していた疑いでベトナム人8人を逮捕した。
10月には捜索時にMDMAやケタミンを営利目的で所持していたとして、ベトナム人3人と、ビル運営会社員の日本人の男1人を逮捕している。
府警幹部によると、「68K―クラブ」と「79ビル」を「大阪にあるベトナム人の薬物取引の2大拠点」とみて捜査を続けている。
捜査関係者によると、いずれの運営側も、薬物取引や使用への関与を否定しているという。
「塩みたいな粉」吸い込む男女
What to Watch
AI outlook — possibilities, not facts
府警による「68Kクラブ」と「79ビル」に関する追加逮捕が行われる
Likely · Within weeks
ミナミのベトナム人向け店舗に対する取り締まりが強化される
Likely · Within months
Open Questions
- 死亡男性が薬物を入手した具体的な経路
- 79ビル運営会社員の関与の詳細
- 今後の捜査方針と起訴の見通し







