Newsgather
Back日本最後のトタンバケツメーカー、渡辺金属工業の二度の危機からの復活劇
日本最後のトタンバケツメーカー、渡辺金属工業の二度の危機からの復活劇
NEWS
ITmedia16h agoBusiness5 min readJapan

日本最後のトタンバケツメーカー、渡辺金属工業の二度の危機からの復活劇

Quick Look

兵庫県姫路市の渡辺金属工業は、社員13人で年商2.5億円を売り上げる日本最後のトタンバケツ専門メーカー。プラスチック製品の台頭で一度は経営危機に陥るも、自社ブランド「OBAKETSU」で復活。海外模倣品で再び危機に瀕したが、米びつで二度目の復活を遂げた。

AI-generated summary

Why It Matters

渡辺金属工業は1923年創業のトタンバケツ専門メーカー。プラスチック製品の普及により一度は経営危機に陥ったが、自社ブランド「OBAKETSU」で復活。その後、海外製模倣品の流入で再び危機に瀕したが、米びつで二度目の復活を遂げた。

Font size

雨の日のセブン-イレブン。店頭に置かれた「トタン製の傘立て」を見かけたことはないだろうか。

その傘立てを作っているのは、兵庫県姫路市にある社員13人の小さな町工場、渡辺金属工業だ。1923年創業の同社は、日本に残る最後の「トタンバケツ専門メーカー」でもある。

トタンバケツとは、亜鉛メッキを施した鋼板を加工して作る金属製のバケツだ。丈夫で長持ちする上、重厚な見た目に反して手に取ると意外と軽い。しかし、価格は高いため、1970年代に軽くて安価なプラスチックバケツが急速に普及すると、その需要は激減した。同社も例外ではなく、一時は年商500万円にまで落ち込み、存続の瀬戸際に追い込まれた。

「どうにかせなあかん」と開発したのが、自社ブランド「OBAKETSU(オバケツ)」だ。大ヒットを果たし、数年で2億円を売り上げるまでに成長。倒産寸前だった会社を立て直したものの、一息つく間もなく、次の困難に直面する。海外製模倣品の流入によって、再び経営危機に陥ったのだ。二度目の危機を救ったのは、意外にも「米びつ」(炊飯用の米を保管するための容器)だった。

廃業寸前から二度の復活を遂げ、現在は社員13人で年商2.5億円を売り上げる。日本最後のトタンバケツ専門メーカーは、なぜ生き残ることができたのか。4代目社長の渡辺政雄氏に話を聞いた。

トタンバケツの需要だけで売り上げが立つ時代

1923年(大正12年)、渡辺氏の曾祖父が「渡辺製作所」を創業した。昭和までは学校や家庭、工事現場などで水汲み用にトタンバケツが広く使われており、需要が旺盛だった。販促活動をしなくても売り上げが立つ時代だったという。

渡辺氏にとって家業の記憶といえば、休みの日でも朝から晩まで工場でバケツを作り続けていた3代目の父の背中だ。

特に印象深いのが夏休みの工作だった。工作の宿題に、職人の父は当の息子以上に熱中した。工場の専用機械を使い、空き缶を切り貼りしたクーラーボックスや、足でペダルを踏むと空き缶を押しつぶせる「空き缶潰し器」など、小学生の工作の域を超えた作品を次々と生み出した。

「常に仕事に意識を向けながらも、子どもの宿題に熱中してしまう父の姿を、かっこいいなと尊敬していました」

また、祖父から「男の子だ。跡取りができた」と物心がついたときから聞かされてきた。スーツ姿のビジネスパーソンに憧れた時期もあったが、周囲の期待に応えることが好きだった渡辺氏は家業を継ぐ未来を自然に受け入れていた。

だが、その頃の会社は存続の危機に直面していた。

Open Questions

  • 今後の海外市場展開は?
  • 新製品開発の計画は?

Related Topics

This article was originally published by ITmedia.

Related Stories

楽天モバイル、公式サイトで「Rakuten 認定中古」販売開始 - iPhone 15シリーズも対象
Developing·2h ago

楽天モバイル、公式サイトで「Rakuten 認定中古」販売開始 - iPhone 15シリーズも対象

楽天モバイルは6月18日、公式サイトで「Rakuten 認定中古」の販売を開始。iPhone 15シリーズやBグレード製品も取り扱い、購入者は「スマホ交換保証プラス&家電補償」に加入可能。同日から、対象中古製品と「Rakuten最強プラン」等をセットで申し込むと最大2万2000円値引きするキャンペーンも実施。

ITmedia
More on this topicトタンバケツ