Quick Look
鹿児島県大崎町で発生した殺人事件で無実を訴える原口アヤ子さんが99歳の誕生日を迎えた。支援者や袴田事件の姉・秀子さんから激励を受けた。弁護団は検察官の抗告制度が冤罪救済を遅らせていると批判し、再審制度見直し法案の「原則禁止」に懸念を示した。
AI-generated summary
Why It Matters
大崎事件は1979年に発生した殺人事件で、服役中の原口アヤ子さんが無実を訴え再審請求を続けている。支援者らは彼女の誕生日を祝った。
鹿児島県大崎町で1979年に男性の遺体が見つかった「大崎事件」で、殺人罪などで服役し、無実を訴えて第5次再審請求中の原口アヤ子さんが15日、99歳の誕生日を迎えた。
原口さんが入所する県内の介護施設を支援者らが訪れ、「みんなあなたの味方よ。負けるわけないんだからね」と激励した。原口さんは時折、目を開き、うなずくような仕草を見せた。
静岡県一家4人殺害事件で再審無罪を勝ち取った袴田巌さんの姉秀子さん(93)もビデオ通話で「元気で頑張っていこうね」と声をかけた。
誕生日に先立ち、弁護団も14日に原口さんと面会した。その後開いた記者会見で、共同代表の鴨志田祐美弁護士は「検察官の不服申し立て(抗告)が冤罪(えんざい)被害の救済を長引かせている。今の制度の弊害を一番受けているのが大崎事件。この国の刑事司法は何なのか」と痛烈に批判した。
12日に衆院法務委員会で可決された再審制度を見直す刑事訴訟法改正案は、検察官抗告を「原則禁止」としながらも、「十分な根拠」がある場合は例外的に認めている。鴨志田弁護士は「抜け道が残る『原則』では安心できない。抗告の抜け穴を塞いでほしかったが、次に地裁が再審開始決定した時に検察は抗告できないと確信している。国民や、見直し議論をしてきた議員が許さないでしょう」と述べた。
原口さんは元夫らと共謀して義弟を殺害した罪に問われ、一貫して無実を訴えたが、懲役10年の判決が確定し服役した。第1次請求の鹿児島地裁と、第3次請求の鹿児島地裁、福岡高裁宮崎支部で再審開始決定が出たが、いずれも検察側の抗告で上級審で覆った。第4次請求は最高裁が2025年2月に棄却し、弁護団は今年1月に第5次請求を鹿児島地裁に申し立てた。
【藤野智成】
What to Watch
AI outlook — possibilities, not facts
地裁が再審開始決定した場合、検察は抗告できないと確信する
Likely · Within months
Open Questions
- 再審制度見直し法案は冤罪救済に十分か
- 検察官の抗告制度は今後どうなるのか





