
海峡安全確保へ国際協調 高市首相、変革へ「鉄の女」―英紙寄稿
高市早苗首相が目標とする「鉄の女」サッチャー元英首相との類似点や相違点を、英国政治が専門の池本大輔教授が分析。選挙での勝利と国を統治することの重要性を説き、高市首相に対し日本の将来像を明確に示す必要性を強調した。
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高市早苗首相は英国のサッチャー元首相を目標とする政治家として公言している。池本大輔教授は英国政治を専門とし、両者の政治的スタイルを比較分析している。
高市早苗首相が目標とする政治家は「鉄の女」と称された英国のサッチャー元首相だ。英国政治が専門の池本大輔・明治学院大教授(52)は両氏を比較し「選挙の勝利と国の統治は別だ」と指摘、高市首相は日本の将来像を明確に示す必要があると強調した。
―高市氏とサッチャー氏との類似点は。
タカ派のイメージを持たれて首相に就任したのは共通している。政治的にはアウトサイダー(非主流派)で、共に首相になるとは思われていなかった。
―高市氏の政権運営をどう評価するか。
発足当初は権力基盤が弱かった。総選挙に勝って首相に就任したサッチャー氏とは違った。高市政権を占うカギは衆院解散・総選挙をする勇気があるかどうかだった。衆院選で大勝したことで、その後に強気の運営をすることは想像できた。
―高市氏は政権内での意思疎通の不十分さが指摘される。
サッチャー氏は政権初期、閣僚を無視するわけにいかず、閣議で妥協もしなければいけなかった。選挙で勝つにつれて、側近政治と言われるようになっていった。高市氏はそのサッチャー政権末期のような運営を最初から行っている印象がある。
―高市氏は国会への出席に否定的だったとされる。
英国は、日本のように首相が予算委員会に長時間出席する必要はないが、野党党首らの質問を受ける時間はある。当初、サッチャー氏は担当閣僚に答弁を委ねず、すべて自分で答えていた。ただ、第3次政権になると明らかに国会に出る時間が減った。
―高市氏はSNSでの発信を重視している。
庶民向けのタブロイド紙を重視したのはサッチャー氏が初めてではないかと言われている。テレビ対応も苦手だったが克服した。ポピュリスト的で、SNSを使って一般有権者に直接伝えようという高市氏と似たところはある。
―高市氏がサッチャー氏に学ぶべきことは何か。
サッチャー氏は、長い目で英国のためになると思えば国民に人気がないことでも自分の信念に反することでもやった。高市氏にポピュリズム以上のものがあるのか、よく分からない。選挙で勝つのと国を治めるのは関連しているが別のことだ。どう国を統治するかが重要だ。

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