ティラノサウルス・レックスの体温は36.3度程度と推定、恒温性の可能性示唆
Quick Look
米カリフォルニア大ロサンゼルス校などの研究チームは、モンタナ州で発掘されたティラノサウルス・レックスの化石を分析し、歯のエナメル質から炭素13と酸素18の同位体を測定して体温を推定した。その結果、体温は約36.3度とヒト並みであり、少なくとも一部の恐竜は哺乳類のように恒温性だった可能性があると発表した。
AI-generated summary
Why It Matters
恐竜は伝統的に爬虫類のように変温性だと考えられてきたが、近年では一部の恐竜が哺乳類のように恒温性だった可能性が指摘されている。今回の研究は、同位体分析を用いて恐竜の体温を具体的に数値で推定した初めての事例である。
大型肉食恐竜ティラノサウルス・レックスの体温はヒト並みの36.3度程度と推定されると、米カリフォルニア大ロサンゼルス校などの研究チームが16日付の米科学誌サイエンス・アドバンシズに発表した。恐竜は爬虫(はちゅう)類のような変温性ではなく、少なくとも一部は哺乳類のような恒温性だったとの見方が近年強まっており、体温を具体的に推定したのは初めてという。
分析したのは米北西部モンタナ州で発掘され、ロサンゼルス郡立自然史博物館に収蔵されている白亜紀後期の若い成体などの化石。自然界にわずかに存在する炭素13と酸素18の同位体を歯のエナメル質から抽出、測定し、含まれる割合が体温の高低を反映することを利用して推定した。
体温の高さから体の代謝が活発だったとみられ、激しく動いて獲物を捕らえるほか、寒冷な北方や高地に適応できた理由の一つと考えられる。
Open Questions
- ティラノサウルス・レックス以外の恐竜種でも同様の体温傾向が見られるか
- 体温の恒常性が恐竜の進化や生態にどのように影響したか
- この研究手法を他の古生物に適用した場合の結果はどうか






