大阪市、民泊の騒音トラブル受け開業規制を強化へ 特区民泊終了後も旅館業法民泊に鉄筋コンクリート等の遮音性要件追加
Quick Look
大阪市は、民泊における騒音やごみのポイ捨てなどのトラブルが相次いだことを受け、特区民泊の開業申請受付を終了した後も旅館業法に基づく民泊の開業規制を強化する。木造や鉄骨造りの長屋・アパートへの新規開業を原則認めず、遮音性の高い鉄筋コンクリート造りなどを営業許可条件に追加。さらに、宿泊中は施設1キロ以内に従業員を常駐させることを義務づける。市議会9月定例会に条例改正案を提案し、10月中の施行を目指す。
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Why It Matters
大阪市は訪日外国人観光客の受け入れ態勢を整えるため、国家戦略特区法に基づく特区民泊を推進していたが、騒音やごみのポイ捨てなどのトラブルが相次ぎ、住民からの苦情が増加した。
騒音などのトラブルが「民泊」で相次いでいることを受け、大阪市は、営業許可の要件に遮音性の高い建物の利用を加えるなどの独自規制に乗り出す。市は一時、急増する訪日外国人観光客の受け入れ態勢を整えようと、開業規制が緩和された国家戦略特区法に基づく「特区民泊」を推進していたが、すでに開業申請の受け付けを終了。今回は新たに、旅館業法に基づく民泊の開業規制を強化する。
市は2016年10月、特区民泊の開業申請の受け付けを開始した。今年5月末までに全国の9割超にあたる8887施設の開業が認定された。一方、周辺住民からは、宿泊者による騒音やごみのポイ捨て、「運営者と連絡が取れない」といった苦情が相次いだ。
市は「監視指導体制の強化が必要」として、今年5月に特区民泊の開業申請の受け付けを終了した。すると以降、旅館業法に基づく民泊の開業申請の相談が急増したという。市は、特区民泊と同様のトラブルが起きかねないとして、旅館業法施行条例を改正して開業規制を強化する。
特区民泊に関して24~25年度に市に寄せられた騒音苦情の8割超(243件)の施設が、木造か鉄骨造りだった。このため、条例改正案では、すでに入居者がいる建物で開業する場合、木造や鉄骨の長屋・アパートは原則認めず、木造などに比べて遮音効果が高い鉄筋コンクリートか鉄骨鉄筋コンクリート造りであることを営業許可条件に追加した。また、利用客が宿泊中、施設の1キロ以内に従業員を常駐させることを、既存の事業者を含めて義務づける。
大阪市は市議会9月定例会に条例改正案を提案し、10月中の施行を目指す。
Open Questions
- 条例改正後の民泊施設の実際の遮音性改善効果はどの程度になるか
- 従業員常駐義務が小規模事業者に与える負担はどのように緩和されるか
- 違反施設への罰則や監視体制の具体的な運用方法は何か







