
宮内庁が上皇さまの意向を受け、葬儀を縮小する方向で検討していることがわかった。皇居で葬場殿の儀を行い、参列者を数千人削減、儀式も簡素化する。上皇さまは昭和天皇の逝去時の大規模な儀式を踏まえ、国民生活への影響を少なくしたい意向を示していた。天皇陛下や秋篠宮さまも了承しているという。
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上皇さまは2019年に退位し、現在は公的な活動から退いている。昭和天皇の逝去時には葬場殿の儀と大喪の礼が新宿御苑で行われ、約1万人が参列した。上皇さまは以前から自身の葬儀を簡素化したい意向を示していた。
宮内庁が上皇さまの意向を受け、逝去の際の葬儀について大幅に縮小する方向で検討を進めていることがわかった。皇室の儀式で、一般の告別式にあたる「葬場殿の儀」を皇居・宮殿で行い、参列者を数千人削減する。儀式についても簡素化する。昭和天皇の逝去時には儀式が大規模で長期間に及んだことから、上皇さまは国民生活への影響を少なくしたいという意向を宮内庁側に示していた。
こうした方針は天皇陛下や秋篠宮さまも了承しているという。
上皇さまは現在92歳で、12月に93歳を迎える。退位後は公的な活動から一切退いているが、宮内庁幹部によると、体調に深刻な問題はなく、上皇后美智子さまと静かな生活を送っている。
2017年に成立した上皇さまの退位を可能とする皇室典範特例法は、上皇の葬儀については「天皇の例による」とし、天皇と同等の儀式を行うことを想定している。
ただ、上皇さまは退位前から自身の葬儀については簡素化したい方針を示していた。宮内庁は2013年に葬儀の方針を公表。陵を昭和天皇陵より小さくし、土葬ではなく火葬とすることなどを公表した。
昭和天皇の逝去時、1万人参列
2016年に公表した退位の意向をにじませるビデオメッセージの中でも、皇室のしきたりから天皇の葬送に関する行事、儀式は長期間にわることに触れ、「その様々な行事と、新時代に関わる諸行事が同時に進行することから、行事に関わる人々、とりわけ残される家族は、非常に厳しい状況下に置かれざるを得ません」と指摘。「こうした事態を避けることは出来ないものだろうかとの思いが、胸に去来することもあります」との思いを打ち明けていた。
昭和天皇の逝去時には葬場殿の儀と、国が行う「大喪の礼」を新宿御苑で行い、国内外から約1万人が参列。世間には自粛ムードが広がり、国民生活にも大きな影響が及んだ。
宮内庁関係者によると、上皇さまの葬儀では、参列者の数を数千人減らす方針だという。
「儀式の本質保ち、ふさわしい工夫を」
所功京都産業大名誉教授の話 非常に大事なことで、ご叡慮(えいりょ)の結果だと思う。国民生活への影響を考えてのこともあるだろう。皇室にとっては当然のご発想で、伝統とも言える。同時に、明治以降に欧州の王室にならって、華麗華美に整えられた宮中儀礼を現代にふさわしいあり方としたいというお考えもあったかもしれない。
これまでも宮中行事は、前例にならった上で時代に合うように手直しされてきた。政府や宮内庁には、儀礼に備わるべき威厳や、その本質を保ったまま、ふさわしい工夫を重ねる努力を求めたい。
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上皇さまの葬儀は皇居で葬場殿の儀が行われ、参列者は数千人に削減される
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