「お客さま守れなかった」 熊谷社長、攻撃者に憤りも―GMO不正アクセス
不正アクセス発覚で初会見、役員報酬3割減額へ
Quick Look
GMOインターネットグループの熊谷正寿会長兼社長が東京都内で記者会見し、2年前に指摘されていたセキュリティ問題への対応遅れを謝罪した。不正アクセス発覚後初の会見で、金銭要求には応じない姿勢を強調した。
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Why It Matters
GMOインターネットグループの管理サーバーが不正アクセスを受け、顧客サーバーにマルウェアが送り込まれた。
「お客さまをお守りすることができず、誠に申し訳ありませんでした」。GMOインターネットグループの熊谷正寿会長兼社長が2日、東京都内で記者会見し、2年前にグループ会社から指摘されていたセキュリティー上の問題への対応が遅れた点について謝罪した。不正アクセス発覚以降、初めての会見で、攻撃者に対する憤りも口にした。
GMO、2年前に社内で指摘も生かせず 熊谷社長、不正アクセスで謝罪―役員報酬3割減額
午後3時半、黒色のスーツ姿で現れた熊谷氏は会見の冒頭、事件に関するSNS上の投稿で、自身の笑顔の写真を掲載するなどしたことを含めて謝罪し、登壇した経営陣らとともに深々と頭を下げた。その後も時折、言葉を詰まらせながら「お客さまのために情報を守れと言い続けてきた」と語った。
GMOによると、攻撃者は8月17日に管理サーバーへ侵入し、顧客のサーバーに「マルウエア」(悪意あるソフト)を送り込んでいたが、同社は顧客から指摘を受け、10月20日に確認するまで気付かなかったという。同社子会社の山下浩史副社長は「今後検証する」と繰り返した。熊谷氏も2年前のグループ会社からの指摘後も対応が後手に回ったことについて質問されたが、「発生から今日までお客さまの被害を最小限にするために24時間を注いでいる」と釈明した。
GMOは攻撃者からの金銭の要求には応じない姿勢を貫き、先月27日には1人分の個人情報が公開された。熊谷氏は「彼らの最大の目的はお金。(攻撃者を)助長するようなことはしない」と改めて表明。「インターネットが犯罪者のツールになっているまま、業界を撤退することはできない」と訴えた。
被害を受けた福井県の男性トレーダー(58)は取材に「真摯(しんし)に謝罪したことは評価する」とした一方で、対応の遅れに関する説明については「責任の所在があいまい。納得できない」と話した。
Open Questions
- 2年前の指摘がなぜ生かされなかったのか
- 流出した個人情報の具体的な範囲



