
2011年の福島第一原発事故で関西へ避難した住民が国と東電を訴えた裁判で、大阪地裁は東電に約9049万円の賠償を命じた。一方、国の責任については、津波の予見可能性や管理責任を否定し、認めなかった。
AI-generated summary
2011年の福島第一原発事故後、関西地方へ避難した79世帯221人が国と東電を相手取り損害賠償を求めた訴訟。最高裁は2022年6月に国の責任を認めない判決を下している。
2011年の東京電力福島第一原発事故のあとに関西地方に避難した住民が、国と東電に総額約29億2710万円の賠償を求めた訴訟の判決が2日、大阪地裁(松本展幸裁判長)であった。判決は東電に計約9049万円の支払いを命じたが、国の責任は認めなかった。
79世帯221人が、放射線のリスクからふるさとでの生活をあきらめて移住した費用の負担や、家族と離ればなれになった精神的苦痛などを訴えていた。
判決は、避難者が当時暮らしていた居住地の放射線量などに照らし、健康に影響を受けるとの恐怖心や不安から移動したと客観的・合理的に評価できる場合は東電が賠償責任を負うとした。その上で、福島県外から避難した1世帯を含む計53世帯103人への賠償を東電に命じた。
国の賠償責任については、津波の高さは想定を超え、防潮堤をつくっても事故は避けられなかったとして否定。「原発は公の営造物で、国に設置管理責任があった」との原告側の主張も、「あくまで東電が設置し運営する施設で、国と共同で管理していたとは認められない」と退けた。
同種の訴訟は各地で起こされている。原告側弁護団によると、他に9件が係争中だが、22年6月に最高裁が国の責任を認めない判決を出してからは、これを踏襲する判断が続いているという。
原告「家族の15年、取り戻したかった…」
提訴から13年。判決後の会見で原告らは悔しさをにじませた。

警察庁の有識者検討会は、匿名・流動型犯罪グループ(匿流)対策として、スマホの通信内容を遠隔で取得・解析する制度の導入を提言した。憲法の通信の秘密に配慮し、重大犯罪防止に限定し裁判所の令状を得る手続きを求める。

警察庁の有識者会議は、匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)が使用する通信アプリを遠隔解析し、犯行を未然に防ぐ捜査手法の提言骨子をまとめた。令状取得を前提とし、憲法上のプライバシー保護と捜査の必要性のバランスを検討する。

岐阜県内の店でぬいぐるみを盗んだ罪で起訴された被告の保釈を巡り、最高裁第二小法廷は保釈を認めないとした名古屋地裁の決定を取り消し、保釈を認める決定を下した。証拠隠滅の恐れに関する実質的な理由が示されていないと指摘した。

公正取引委員会は、日本郵便が個人事業主167人に対し、報酬額や支払期日などの取引条件を事前に明示せず、一部で支払いの遅延も発生させたとして、フリーランス法違反で同社に再発防止を求める勧告を出した。

警察庁の有識者検討会は、匿名・流動型犯罪グループ(匿流)による特殊詐欺や強盗などの被害防止に向け、裁判官の令状を得てスマホの通信内容を遠隔取得・解析する新制度の早急な導入を求める提言骨子を公表した。

国内最大手の西村あさひ法律事務所で契約更新されなかった弁護士が、無期雇用への切り替えを求めた訴訟で、最高裁は弁護士側の上告を退けた。労働契約法上の「労働者」にあたらないとした一二審判決が確定した。