タイ・カンボジア国境の詐欺拠点、臓器売買の疑い
タイ軍が拠点を公開、ノルマ未達成者への罰として臓器摘出の可能性
Quick Look
タイとカンボジア国境の詐欺グループ拠点で、ノルマ未達成の構成員に対し臓器売買が行われていた疑いが浮上した。タイ軍が拠点を制圧し、手術台や独房を備えた施設を公開。人身取引や強制労働、売春の痕跡も確認された。
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Why It Matters
拠点は元々ホテルリゾートとして建設されたが、コロナ禍に詐欺拠点へ転用された。約81万平方メートルの敷地に1万5000人が従事していたとされる。
タイとカンボジアの国境地帯の国際特殊詐欺グループの拠点で、違法な臓器売買が行われていた可能性があることが分かった。タイ軍が7日、明らかにした。「かけ子」などとして内外から集められた構成員の「売り上げ」がノルマに達しない場合、罰として臓器の提供を促されていた疑いがあるという。
拠点はカンボジア北部ウッドーミアンチェイ州と接するタイ東北部スリン県チョンジョム地域にあり、国境紛争が激しさを増した昨年12月にタイ軍が制圧。7日、報道陣と東南アジア諸国連合(ASEAN)停戦監視団に内部が公開された。
タイ軍によると、拠点で押収した書類には「目標額を達成できない場合、(構成員を)他の方法で利用できる」との一文があり、案内役の兵士は「臓器売買」という文言もあったと明かした。漢字で「医院」と看板が掲げられた3階建ての建物には手術器具や手術台を備えた部屋があり、臓器摘出などに使用していたもようだ。
建物の一部には窓がなく、監視カメラが設置された痕跡の残る独房があった。カンボジア軍との戦闘中、逃げてくるベトナム人や中国人を捕らえたが、全身傷だらけで、指を切断された人もいたという。案内役は「人身取引の被害者を拘束して詐欺を行わせ、目標を達成できなければ罰を与える。さらに、組織に負わされた借金を返済できない場合には最終的に臓器売買に追い込まれていたようだ」と説明した。
施設には梅毒など性感染症の検査が頻繁に実施されていた形跡もあった。拠点内では構成員向けの売春も行われており、内診台を備えた病室や、人工中絶手術に関する医師の診断書が残されていた。
建物は当初ホテルリゾートとして建設されたが、新型コロナウイルス感染拡大期に詐欺拠点に転用されたとみられるという。拠点の広さは、東京ドーム17個分に当たる約81万平方メートル。構成員約1万5000人が詐欺に従事し、日本人も巻き込まれていた痕跡がある。住居などに使われた建物が150棟以上立ち並んでいる。
Open Questions
- 被害者の正確な国籍と人数
- 組織の首謀者の特定
- 臓器売買の具体的な実態と流通先






