米FRB、9月利上げの観測強まる インフレ圧力とエネルギー高背景に
Quick Look
米連邦準備制度理事会(FRB)が15、16日のFOMCで、3年2カ月ぶりの利上げに踏み切る観測が強まっている。米イラン紛争によるエネルギー価格高騰と根強いインフレ圧力が背景にあり、トランプ大統領の利下げ要求との緊張も高まっている。
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Why It Matters
米国のインフレ率はFRB目標の2%を上回っており、エネルギー価格の上昇が物価を押し上げている。トランプ大統領は景気浮揚を重視し、FRBの利上げに反対の立場をとっている。
【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)は15、16日、連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、金融政策を協議する。ウォーシュFRB議長は、雇用は安定しているとして「優先事項は物価(安定)だ」と明言。米イラン紛争に伴うエネルギー高が加速し、8月の物価指標でインフレの根強さが示されたことから、市場ではFRBが2023年7月以来3年2カ月ぶりの利上げに踏み切るとの観測が強まっている。
インフレ圧力を背景に、日米欧の主要中央銀行が一斉に利上げに動く可能性が取り沙汰されている。欧州中央銀行(ECB)は10日、追加利上げを決定。日銀も17、18日に開く金融政策決定会合で政策金利を0.25%引き上げる見通しだ。
米労働省が11日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.4%上昇。エネルギー高が響き、伸び率は前月と同水準だった。航空運賃などが跳ね上がったことを受け、変動の激しいエネルギーと食品を除いたコア指数の上昇率は前月比で0.3%と、前月から0.1ポイント加速した。
金融大手バンク・オブ・アメリカはCPIについて「利上げのゴーサイン」が出る内容だと分析。米イラン紛争の長期化リスクが強まる中、10日には原油先物相場が1バレル=100ドルの大台を突破、終値として約4カ月ぶりの高値を付けた。足元の原油急騰も「金融引き締めを正当化する」(米国野村証券)との指摘がある。
ウォーシュ氏は先月末、年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で講演し、基調的なインフレ率がFRB目標の2%に戻らなければ「やるべき仕事がある」と明言。今後の金融引き締めに含みを持たせたことで、9月利上げ観測が広がった。
同氏が利上げを決断すれば、中間選挙を控えて景気浮揚や株高を狙い、利下げを求めるトランプ大統領との緊張関係が一気に高まる。トランプ氏は「FRBは賢くなるべきだ」と利上げ論をけん制している。
What to Watch
AI outlook — possibilities, not facts
FRBによる利上げ実施の可能性
Likely · Within days
Open Questions
- FRBは実際に利上げを決定するか
- トランプ大統領の利上げに対する具体的な対抗措置はあるか






