
世界経済のつながりは「網の目」ではなく、特定の結節点に依存する「縄」のような構造である
世界経済の構造は網の目ではなく、特定の結節点「チョークポイント」に依存している。ホルムズ海峡のような地理的要衝に加え、サプライチェーン、半導体、金融インフラなど、現代では多層的な重要機能の集中が経済の急所となっている。
AI-generated summary
チョークポイントは元来、海峡等の地理的要衝を指したが、現代では経済インフラの結節点にも拡大している。
私たちは長く、世界経済のつながりを、地球上を広く覆う「網の目」のようにイメージしてきたかもしれない。
しかし、実態は違った。無数の資源や物資は「なわれた一本の縄」のような軌跡を描いて地球上を動く。
その縄の結び目である「チョークポイント」を押さえることさえできれば、相手方や世界の経済を人質に取れる――。ホルムズ海峡危機が示したのは、そうした危うい現実だった。
チョークポイントは英語の「のどを詰まらせる(choke)」という単語に由来し、もともとは海峡や地峡など戦略的な要衝のことを指す。
ただ、「のど元」を押さえられれば致命的なダメージを受ける急所という意味では、現代のチョークポイントは地理的な場所に限らない。製造業のサプライチェーンや情報・マネーの流れにも、重要機能が集中する結節点が存在する。
国際通信の大半を支える海底ケーブル。電気自動車(EV)や先端産業に欠かせないレアアースなどの産出と加工。最先端半導体の設計や部品、その製造装置の生産。さらにはドルや国際決済システムといった金融インフラ。世界経済のさまざまな層に、チョークポイントが潜んでいる。
「公共財」の負担から逃れゆく米国
20世紀後半以降のグローバ…

米国で急成長する「予測市場」を巡り、規制緩和を掲げるトランプ政権と、違法賭博として規制を強める各州の対立が深まっている。カルシやポリマーケットなどの運営企業に対し、州による事業停止命令と連邦当局による阻止の動きが交錯し、攻防が激化している。

予測市場は規制が曖昧なまま急成長し、取引高が20倍超に膨らむ。政治やスポーツだけでなく企業決算や天候など多様な分野に拡大する一方で、内部情報を利用したインサイダー取引や倫理的に問題のあるテーマでの賭けなど課題が明らかになり、米当局がグーグル社員を詐欺罪で起訴した。

熊本県氷川町の田中豆腐店は、7月28日の熊本地震による断水で休業していたが、21日に水道が復旧し、24日に約1カ月ぶりに営業を再開した。夫婦で50年以上店を切り盛りしてきた田中利信さん(76)と京子さん(72)は、常連客からの支援の声を励みに事業継続を決めたと語った。

ローソンは8月31日、宮城県石巻市の水産卸会社カネキ水産が運営する直売所「にっこり商店」を活用し、新店舗モデル「with LAWSON」の第1号店をオープンする。既存の建物や設備を活用し、営業時間や品ぞろえを地域ニーズに合わせて柔軟に変更することで、従来型コンビニよりも出店・運営コストを抑えることを狙う。

ホルムズ海峡の封鎖により日本の原油輸入の9割超が機能不全に陥った。過去の石油危機を経ても脱中東依存が進まなかった理由として、資源量やコスト面で中東に匹敵する供給源が見つからなかったことが元資源エネルギー庁幹部や田中角栄首相秘書官の証言から明らかになった。

世界経済は網の目ではなく一本の縄のようにつながっており、ホルムズ海峡危機などが示すように、戦略的なチョークポイントを押さえることで経済を人質に取れる現実がある。チョークポイントは地理的要衝だけでなく、サプライチェーンや金融インフラにも存在し、米国は公共財の負担から逃れようとしている。