
LINEの「安否確認」機能の体験版で、一部ユーザーが「被害あり」と報告したり不適切なメッセージを登録したりする悪ふざけがSNSで強い批判を浴びている。この機能は東日本大震災の教訓から生まれた命を守るためのものであり、その信頼性低下が懸念されている。
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SNSを中心にLINEの「安否確認」機能を利用した一部ユーザーの「悪ふざけ」が強い批判を浴びている。そもそも安否確認とはどのような機能なのか、そして機能の仕組みや本来想定されている使い方について解説する。
何が批判の的となっているのか
現在、タイにおいてLINE安否確認の体験版が実施されており、その仕様上、日本のユーザーの画面にも安否確認バナーが表示されるケースが発生している。この事態に際し、被害が全くないにもかかわらず、ふざけて「被害あり」と報告したり、大喜利のような不適切なメッセージを登録したりするユーザーが続出した。
X(旧Twitter)では、こうした行為に対し「本当に被害に遭ったときに信用されなくなる(狼少年になる)」「モラルが欠如している」「実際の災害時に混乱を招く」といった厳しい非難が相次いでいる。ふざけた報告をした友達をブロックしたり、交友関係を見直したりしたという投稿も多く、災害時を想定した人命に関わる機能で遊ぶことへ強い嫌悪感が示されている。
LINE安否確認とはどのような仕組みなのか
LINE安否確認は通常時には表示されないが、条件を満たすと「ホーム」「トーク」「友達」タブの上部にバナーとして出現する。表示される主な条件は、自身が登録した国で震度6以上の大規模災害が発生した場合や、防災キャンペーンなどの「体験版」が実施されている場合だ。また、海外の友達が安否を報告した場合にも連動して表示されるため、日本国内で災害が起きていなくてもバナーが出現することがある。
バナーから「無事」または「被害あり」を選択し、メッセージを入力してステータスを公開できる。安否を報告するとプロフィールにステータスバッジが追加され、友達リストの安否確認画面から友達の状況を一覧で確認できるようになる。公開したステータスは後から編集・削除が可能だが、災害バナー自体はユーザーの操作で非表示にはできず、災害が落ち着いたタイミングで自動的に消える仕組みだ。
本来、どのような使い方を想定したものなのか
そもそもLINEは、2011年の東日本大震災で「大切な人と連絡が取れなかった」という経験を教訓に、緊急時のホットラインとして誕生したコミュニケーションアプリだ。
LINE安否確認は、個別に連絡をしなくても、一括で友達全員に自分の状況を知らせ、同時に友達全員の安否を一覧で把握できるように設計されている。一人一人に連絡する手間を省きながらバッテリーの消費を抑え、迅速かつ効率的にお互いの安全を確認し合うことが、この機能の本来の目的だ。
過去にも実際の災害時や防災啓発に役立つよう体験版として提供されている。2024年1月の能登半島地震の際には、1月1日から1月16日までの期間にわたって提供された。また、平時の防災啓発活動としても実施されている。
悪ふざけは本当に助けが必要なときの妨げに
安否確認機能は、命や安全をつなぐための重要なライフラインだ。「テストだから」という軽い気持ちの悪ふざけは、機能の信頼性を損ない、本当に助けが必要なときの妨げになる。いざというときに正しく活用できるよう、平時から機能の意義を理解し適切な使い方が求められている。

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