
WindowsやExchangeなどで「緊急」深刻度の脆弱性を修正、早急な適用を要請
Microsoftは、WinSockドライバの特権昇格の脆弱性(CVE-2026-68820)について実環境での悪用を確認したと発表。WindowsやExchangeなど複数製品で最大深刻度が「緊急」となっており、早急な更新プログラムの適用が求められている。
AI-generated summary
Microsoftが月例セキュリティ更新プログラムを公開し、複数製品の脆弱性修正を実施。
Microsoftが公開前の悪用を確認したと明示したのは、「WinSock用Windows Ancillary Function Driver」の特権の昇格の脆弱性「CVE-2026-68820」の1件だ。
WinSock(Windows Sockets)は、Windowsのアプリケーションがネットワーク通信を行う際に利用するAPIを指す。同ドライバはその通信処理を担う。
Microsoftのセキュリティ更新プログラム ガイドによると、CVE-2026-68820は解放済みメモリの使用(Use After Free)に起因する。ローカル環境で認証済みの攻撃者が細工したアプリケーションを実行し、競合状態を引き起こすことで悪用する。悪用に成功した攻撃者はSYSTEM権限を取得できる。ユーザーの操作は必要ない。
悪用には競合状態を成立させる必要があるため、Microsoftは攻撃の複雑さを「高」と評価している。特権の昇格の脆弱性であり、悪用の前提として攻撃者が対象端末上でコードを実行できる状態にあることが必要だ。それでもMicrosoftは実環境での悪用を確認したとして、更新プログラムの早急な適用を求めている。
「緊急」はどの製品か
最大深刻度が「緊急」となった製品群と、想定される最も大きな影響は次の通りだ。Windows Serverについては、Server Core installationも対象に含まれる。
製品ファミリ 最大深刻度 最も大きな影響 Windows 11(v26H1、v25H2、v24H2、v23H2) 緊急 リモートでコードの実行が可能 Windows Server 2025 緊急 リモートでコードの実行が可能 Windows Server 2022 緊急 リモートでコードの実行が可能 Windows Server 2019、2016 緊急 リモートでコードの実行が可能 Microsoft Office 緊急 リモートでコードの実行が可能 Microsoft Exchange 緊急 リモートでコードの実行が可能
最大深刻度が「重要」となったのは、「Microsoft SQL Server」「Microsoft Dynamics 365」「Microsoft Azure」「Microsoft .NET」「Microsoft Visual Studio」「Microsoft Defender」だ。このうちAzureは特権の昇格、Defenderは情報漏えい、それ以外はリモートでのコード実行が最も大きな影響となる。
Exchangeの更新プログラムを展開する際は、Microsoftが別途公開している展開ガイダンスも併せて参照する必要がある。
今月の更新について、Microsoftは以下の3点もアナウンスしている。
更新プログラムの既知の問題は、2026年8月のセキュリティ更新プログラム リリースノートに一覧が掲載されている。Microsoft Edge(Chromium版)のセキュリティ情報は月例リリースと公開スケジュールが異なるため、セキュリティ更新プログラム ガイドで個別に確認する必要がある。最新のサービス スタック更新プログラム(SSU)はアドバイザリ「ADV990001」で確認できる。
次回のセキュリティ更新プログラムのリリースは、2026年9月8日(米国時間)を予定している。
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次回のセキュリティ更新プログラムのリリース
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