Quick Look
フランス大統領選まで残り半年。世論調査では極右野党・国民連合のマリーヌ・ルペン前党首(58)が支持率でトップを独走。中道与党からは元首相のフィリップ氏(55)とアタル氏(37)が出馬意向だが一本化は進まず。ルペン氏は財政悪化を歴代政権のせいにし、自身への投票を訴える。公金横領事件の控訴審で有罪も被選挙権を維持し、ウクライナへの金融支援停止を明言。急進左派のメランション氏(75)は若者層で支持を伸ばすが、決選投票ではルペン氏が過半数の支持を獲得との調査結果も。欧州ではイタリア・ドイツ・スペインで右傾化が顕著。
AI-generated summary
Why It Matters
フランス大統領選は来春に控え、現在の世論調査では極右野党・国民連合のマリーヌ・ルペン前党首が支持率でトップを走っている。中道与党からは元首相のフィリップ氏とアタル氏が出馬意向を示すが、一本化は進んでいない。ルペン氏は公金横領事件の控訴審で有罪を言い渡されたものの、被選挙権を維持し、求心力を回復させている。
【パリ時事】来春のフランス大統領選まで18日で半年。世論調査では、社会不満の受け皿になっている極右野党・国民連合(RN)のマリーヌ・ルペン前党首(58)が支持率でトップを独走し続ける。一方、マクロン大統領(48)を支える中道与党からは2人の元首相が出馬する意向で、一本化が急務だが動きは鈍い。
極右ルペン氏、大統領選出馬へ 二審有罪も被選挙権回復―仏
「政治的に(過去と)決別しなければ、フランスはデフォルト(債務不履行)だ」。ルペン氏は今月上旬、歴代政権が財政を悪化させたと非難し、立て直すには大統領選で自らに一票を投じる必要があると訴えた。
フランスは財政赤字が欧州連合(EU)基準を大幅に超過。2029年までに収支を改善させる計画だが、実現は容易でない。累積債務もマクロン政権下で増大。台所事情は逼迫(ひっぱく)しており、野党候補にとっては追い風と言える。
ルペン氏は7月、公金横領事件の控訴審で有罪を宣告されたものの、被選挙権の停止を免れ、求心力が回復。10月中旬に公表された四つの世論調査では、大統領選第1回投票に関して32~38%の支持を得た。
中道は本命候補のフィリップ元首相(55)に対抗し、アタル元首相(37)が5月に出馬表明。その影響でフィリップ氏の支持率は12~18%と低迷し、ルペン氏との差が開いた。アタル氏は最終的に身を引く公算が大きいが、決断は年明け以降になる見込みだ。
対照的に、急進左派「不屈のフランス」のジャンリュック・メランション氏(75)は高校生の抗議デモをあおって若者に人気を博し、支持率14~19%で追い上げる。ただルペン氏は、第1回投票の上位2人で争う決選投票の調査で過半数の支持を得ており、優勢に変わりはない。
ルペン氏はロシアに融和的で、当選すれば「ウクライナへの金融支援をやめる」と明言。フランスはEUや北大西洋条約機構(NATO)、先進7カ国(G7)のメンバーで、仮に「ルペン大統領」が誕生すれば、影響は多方面に及ぶ可能性がある。
欧州は近年、移民問題を背景に右傾化が顕著。イタリアで極右を核とするメローニ右派政権が22年に発足し、ドイツでは極右「ドイツのための選択肢(AfD)」が今年9月の地方選に相次ぎ勝利した。11月のスペイン総選挙では極右ボックス(VOX)の躍進が予想される。
What to Watch
AI outlook — possibilities, not facts
中道与党のフィリップ元首相とアタル元首相の一本化が年明け以降に進む可能性がある
Possible · Within months
ルペン氏が大統領選で決選投票に進出し、過半数の支持を獲得する可能性がある
Possible · Within months
Open Questions
- 中道与党は一本化に向けて具体的な調整を進めているのか
- ルペン氏が実際にウクライナへの金融支援を停止する場合、フランスの国際的立場にどのような影響が生じるか
- 急進左派のメランション氏が若者層での支持をさらに拡大させる可能性はどの程度か







