
2021年6月のNTTドコモのdデリバリーを皮切りに、2022年にfoodpanda、DiDi Food、楽天ぐるなびデリバリーが相次いでサービスを終了した第1の波。2026年3月にWolt、9月にmenuが撤退する第2の波。第1の波では楽天デリバリーとdデリバリーなど既存勢が、第2の波ではChompyなど特需組の生き残りが撤退。Uber Eatsは両波を乗り越えて生き残った。
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フードデリバリー市場はコロナ禍を契機に急拡大し、多数のプレイヤーが参入したが、競争激化と特需の落ち着きにより撤退が相次いだ。
第1の波は2021~2022年に到来している。2021年6月にNTTドコモの「dデリバリー」、2022年1月に「foodpanda」(フードパンダ)、5月に「DiDi Food」、7月に「楽天ぐるなびデリバリー」(旧楽天デリバリー)がサービスを終了した。約1年の間に4つのサービスが消えた。
第2の波が2026年だ。3月に「Wolt」、そして9月にmenuである。
面白いのは、この2つの波で消えた顔ぶれの質が違うことだ。
第1の波で消えたサービスのうち、楽天デリバリーとdデリバリーは、コロナ禍以前から事業を継続してきた既存勢だ。楽天デリバリーの開始は2002年2月で、終了まで20余年を数える。dデリバリーもドコモが2014年5月から提供してきたサービスだった。特に楽天デリバリーは、あのリーマンショックの局面すら乗り越えている。
しかし、そんな老舗が“コロナ特需”で参入してきた新興・海外組との消耗戦の中で圧迫されていった。特需は、堅実に取り組んできた事業者もまとめて競争に放り込んだのだ。
コロナ禍の“フードデリバリー乱戦”、Uber Eatsは強かった
一方、2026年に消えたのは特需組の生き残りだった。国内スタートアップのChompy(東京都千代田区)は2023年5月に撤退しており、2つの波の谷間で脱落した形だ。
そして特需組に共通するのは、各社が参入時に「『Uber Eats』にない何か」を持つ革新的な挑戦者として持ち上げられたという点ではないだろうか。
ドイツ企業が手掛けるfoodpandaは、2020年9月、神戸・横浜・名古屋の3都市から日本に上陸し、大都市圏の外側を軸に攻めた。中国のDiDiグループ企業が運営するDiDi Foodは、サービス料を取らないことで料金の安さを売りにした。
Chompyは配達員コミュニティーと接客品質で差別化を囲い、menuはテークアウト併用とサブスク割引、KDDIの「auスマートパスプレミアム」会員向けの配達料無料といったau連携で独自色を出した。
新興が注目度を高めるたびに「今度こそUber Eats一強が崩れるのでは」という声も散見された。しかしUber Eatsは倒れなかった。

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